ローザンヌ室内管弦楽団

ローザンヌ室内管弦楽団

ローザンヌ室内管弦楽団（Orchestre de Chambre de Lausanne）は、スイスのローザンヌを本拠地とする著名な室内オーケストラです。

歴史

1942年、ヴィクトル・デザルツェンスによって設立され、スイス・ロマンド放送の協力を得て活動を開始しました。デザルツェンスは約30年間、指揮者として楽団を率い、その基礎を築きました。

現代音楽や異なる音楽ジャンルにも積極的に取り組んでおり、2010年にはスイス人サキソホン奏者ダニエル・シュナイダーに委嘱した「クラリネットとオーケストラのための協奏曲 ”MATRIX 21”」が、クリスティアン・ツァハリアスの指揮によって世界初演されました。この曲は、アメリカのジャズ・クラリネット奏者エディ・ダニエルズに作曲・献呈されたものです。

録音

ローザンヌ室内管弦楽団は、数多くの録音を残しています。ミシェル・コルボ指揮によるJ・S・バッハの宗教曲集、アルミン・ジョルダン指揮、マリア・ジョアン・ピレシュ独奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲集などが代表的です。また、ヘスス・ロペス＝コボス指揮によるハイドンの交響曲集、ロッシーニの歌劇「アルジェのイタリア女」や「セビリアの理髪師」、レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」なども高く評価されています。クリスティアン・ツァハリアスが指揮と独奏を務めたモーツァルトのピアノ協奏曲集、ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮によるベートーヴェンの交響曲第6番なども重要な録音です。

指揮者

歴代の主な指揮者は以下の通りです。

1942～1972年：ヴィクトル・デザルツェンス
1973～1985年：アルミン・ジョルダン
1985～1990年：ローレンス・フォスター
1990～2000年：ヘスス・ロペス＝コボス
2000～2013年：クリスティアン・ツァハリアス（芸術監督兼首席指揮者）
2014～2021年：ジョシュア・ワイラースタイン
2021年～：ルノー・カピュソン

外部リンク

Orchestre de Chambre de Lausanne - 公式ウェブサイト

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