ローソン銀行

株式会社ローソン銀行の概要

株式会社ローソン銀行（Lawson Bank, Inc.）は、日本の大手コンビニエンスストアであるローソンが主導して2016年に設立された銀行です。これは、セブン銀行やイオン銀行に次ぐ、小売業が主導する新たな形式の銀行としての位置づけにあります。同行は、ATMを活用したリテール業務を中心に、地域の金融機関と連携してさまざまな金融サービスを提供しています。

設立の背景

ローソン銀行の前身は、2001年にサービスを開始した「ローソンATM」を運営していた株式会社ローソン・エイティエム・ネットワークス（LANs）です。当初は他の銀行のATMの管理を行っていたLANsですが、自らの銀行業務を始めたいという意向がありました。そのため、2016年に「ローソンバンク設立準備株式会社」を設立し、2018年に銀行業免許を取得し、名前も「ローソン銀行」に変更しました。

提供する金融商品

ローソン銀行では、普通預金口座と定期預金口座を取り扱っていますが、総合口座は存在しません。口座開設は、スマートフォンのアプリまたはウェブサイトから可能であり、本人確認は免許証やパスポートなどの書類を通じて行われます。開設後はすべての預金口座にキャッシュカードが発行され、預金通帳は提供されません。口座維持手数料は無料ですが、長期間取引がない場合には「未使用口座管理手数料」が発生することがあります。

また、ローソン銀行の口座には共通ポイントサービス「Ponta」のIDを紐づけることができ、取引ごとにポイントが加算されます。これは、利用者にとって非常に便利なサービスとなっています。

店舗とサービス

ローソン銀行の店舗はすべてオンラインの無人店舗で、個人向け口座を管理する12の支店と、振込専用の支店%、またATM管理を行うATM統括支店があります。すべての店舗は24時間営業で、実店舗は存在しません。支店名はローソンの商品に由来するものが多く、口座開設者の誕生月に応じて支店が割り当てられます。

ATMの設置状況

2024年3月末時点で、全国の47都道府県にわたって13,584台のローソンATMが設置されています。これらのATMは、ローソン以外に提携する金融機関や農業協同組合などでも利用されることがあります。ローソン銀行に移行後も、提携関係は維持され、多様な利用シーンでサービスが展開されています。

結論

株式会社ローソン銀行は、コンビニエンスストアチェーンの強みを生かして、ATMを通じた利便性の高い金融サービスを提供しています。小売業から銀行業へと進出したこの銀行は、地域金融機関との協力やキャッシュレス決済の推進に積極的で、今後の成長が期待される機関です。

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