ロードマイウェイ

ロードマイウェイ：我が道を往く競走馬の軌跡

2016年3月4日、北海道新ひだか町のケイアイファームで誕生したロードマイウェイは、一口馬主法人「ロードサラブレッドオーナーズ」によって募集された競走馬です。1620万円という募集総額からも、関係者の期待の高さが伺えます。馬名の由来は、冠名に「我が道」という意味を持つ「マイウェイ」を組み合わせたもので、その名に相応しく、ロードマイウェイは独自の競走生活を歩むことになります。

2歳時は栗東・杉山晴紀厩舎に入厩。10月14日、新潟芝1400mの新馬戦でデビューを果たしましたが、4着と結果を残せませんでした。しかし、続く未勝利戦では距離を1800mに延ばし、クリスチャン・デムーロ騎手を鞍上に迎え、初勝利を収めます。年末の500万下条件では惜しくも4着に終わりましたが、着実に経験を積んでいました。

3歳になるとロードマイウェイは飛躍の年を迎えます。6月に1勝クラスを制覇すると、勢いに乗って2勝クラス、3勝クラスも連勝。さらに、リステッド競走であるポートアイランドステークスでも勝利し、4連勝を達成します。杉山調教師は、ロードマイウェイが経験を重ねるごとに成長し、持ち前の能力を発揮できるようになってきたと語っています。そして、迎えたチャレンジカップ。クリストフ・ルメール騎手とのコンビで挑んだこのレースで、ロードマイウェイは逃げ粘るトリオンフをアタマ差交わし、見事優勝。重賞初制覇を飾りました。この勝利は、ロードマイウェイの父であるジャスタウェイにとっても、35戦目にして初の重賞勝利をもたらすこととなりました。

4歳になると、古馬との対戦が始まります。金鯱賞ではサートゥルナーリアに次ぐ2番人気に推されましたが、スタートで出遅れ、10着と敗退。続くGI初挑戦となった大阪杯では、後肢を痛めて最下位に終わるなど、苦戦を強いられました。その後も、ポートアイランドステークス8着、キャピタルステークス2着など、安定した成績を残せませんでした。

5歳になると、京都金杯、東京新聞杯と連続で低迷。大阪城ステークスでは4着に入るものの、その後は調子を落としていきます。それでも、京都大賞典では5着と健闘を見せますが、アルゼンチン共和国杯、ジャパンカップではそれぞれ13着、15着と結果を残せませんでした。

6歳になり、日経新春杯では13着に終わります。その後、ダート競走にも挑戦するも、思うような結果を残せず、5月11日付けでJRAの競走馬登録を抹消。船橋競馬へ移籍します。移籍後、ひまわり賞で3着に入るなど、地方競馬でも健闘を見せますが、東京記念、OROカップと2桁着順に終わり、11月22日付で地方競馬からも登録を抹消され、競走生活に幕を閉じました。

ロードマイウェイは、華々しい重賞勝利を収めた一方で、苦戦を強いられた時期もありました。しかし、その競走生活全体を通じて、ロードマイウェイは持ち前の能力と、関係者たちのサポートによって、常に「我が道」を走り抜いたと言えるでしょう。その輝かしい実績と、最後まで諦めずに走り続けた姿は、多くの競馬ファンに記憶されることでしょう。ロードマイウェイの血統背景には、母の半姉に新潟2歳ステークスと関東オークスを制したシンメイフジがいるなど、優れた競走馬の血を受け継いでいます。母のフェリスは中央競馬で1戦未勝利に終わっていますが、その血統はロードマイウェイの競走能力に大きく影響を与えたと言えるでしょう。

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