ローヌ＝アルプ地域圏

ローヌ＝アルプ地域圏（Rhône-Alpes）

ローヌ＝アルプ地域圏は、かつてフランス南東部に存在した地域圏です。首府はフランス第二の都市圏であるリヨンでした。地域圏内にはアン県、アルデシュ県、イゼール県、オート＝サヴォワ県、サヴォワ県、ドローム県、ローヌ県、ロワール県の8県と、リヨン都市共同体（メトロポール・ド・リヨン）が含まれていました。面積、人口、経済規模はフランスで2番目に大きい地域圏でした。

地理

ローヌ＝アルプ地域圏は、アルプス山脈を擁し、スイス、イタリアと国境を接していました。ローヌ川が地域を縦断し、レマン湖畔のエヴィアン＝レ＝バンはミネラルウォーターで有名です。気候は西部が温暖、東部が冷涼で、内陸部のため年間を通して気温差が大きいのが特徴です。

隣接地域は、北はフランシュ＝コンテ地域圏、ブルゴーニュ地域圏、西はオーヴェルニュ地域圏、ラングドック＝ルシヨン地域圏、南はプロヴァンス＝アルプ＝コート・ダジュール地域圏、東はスイス、イタリアです。

都市

ローヌ＝アルプ地域圏は、イル＝ド＝フランス地域圏と並ぶフランスの主要地域圏でした。リヨン、グルノーブル、サン＝テティエンヌの三角形が経済の中心であり、ジュネーヴからヴァランスまで都市圏が広がっています。これらの都市圏には多くの人々が生活していました。

主要都市:
リヨン: フランス有数の大都市であり、経済、文化の中心。
グルノーブル: アルプス山脈に抱かれた学術都市。
サン＝テティエンヌ: 歴史ある工業都市。

経済

ローヌ＝アルプ地域圏は、フランス経済において重要な役割を果たしていました。リヨンは金融の一大中心地であり、化学工業や食品工業も盛んです。歴史的遺産も多く、観光業も重要な産業でした。

スポーツ

ローヌ＝アルプ地域圏は、冬季スポーツが盛んな地域です。フランスで開催された3回の冬季オリンピックはすべてこの地域で行われました。

1924年：シャモニー
1968年：グルノーブル
1992年：アルベールヴィル

1998年のワールドカップ・フランス大会では、日本代表がエクス＝レ＝バンを滞在地とし、リヨンとサン＝テティエンヌが会場となりました。

歴史

2016年1月1日、ローヌ＝アルプ地域圏はオーヴェルニュ地域圏と統合し、オーヴェルニュ＝ローヌ＝アルプ地域圏となりました。

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