ローマ・チャンピーノ空港

ローマ・チャンピーノ空港（Aeroporto di Roma-Ciampino）は、ローマ市郊外のチャンピーノに位置する空港です。かつてはローマの主要な空港でしたが、現在は主に格安航空会社が利用しています。

名称

正式名称は、ジョヴァン・バッティスタ・パスティーネ国際空港（Aeroporto internazionale Giovan Battista Pastine）です。この名称は、航空黎明期に活躍し、第一次世界大戦で戦死した飛行家、ジョヴァン・バッティスタ・パスティーネに由来しています。

歴史

チャンピーノ空港は、1916年に第一次世界大戦中に開設され、現役で使用されている空港としては、世界で最も古い空港の一つです。

第二次世界大戦中は、イタリア軍に利用されていましたが、1943年9月にイタリアが連合国軍に降伏すると、ドイツ軍によって占領されました。1944年6月には連合国軍に奪還され、その後はアメリカ陸軍航空軍の軍用飛行場として使用されました。当初はA-36攻撃機の拠点でしたが、後に航空輸送司令部によってC-47輸送機による兵員や物資の輸送拠点として活用されました。

1960年までは、チャンピーノ空港は年間200万人以上の利用客を誇るローマの主要空港でした。しかし、1960年にフィウミチーノ空港（レオナルド・ダ・ヴィンチ国際空港）が開港すると、その役割は変化しました。その後30年以上にわたり、チャンピーノ空港はチャーター便、プライベート機、政府高官の搭乗機専用となりました。

2007年初頭には、格安航空会社の需要増加に対応するため、ターミナル施設の改修が行われ、再び旅客便の受け入れを開始しました。

現在、ローマへの長距離便は主にフィウミチーノ空港が利用されていますが、チャンピーノ空港は、主にヨーロッパ域内を結ぶ格安航空会社が利用する空港として、重要な役割を担っています。

就航航空会社

イージージェット
ライアンエアー
ウィズエアー

外部リンク

Aeroporti di Roma - Ciampino（イタリア語）（英語）

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