ロールス・ロイス・モーター・カーズ

ロールス・ロイス・モーター・カーズの歴史と概要

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、イギリスの高級自動車メーカーで、BMWの傘下にあります。1998年に設立され、ブランドやロゴ権を獲得したのが特徴です。執筆時点では、同社の本社はウェスト・サセックス州グッドウッドに位置し、伝統を受け継ぎつつもまったく新しい自動車製造を行っています。

設立の経緯

ロールス・ロイスは1906年に北西イギリスのマンチェスターで設立され、乗用車や航空機エンジンの製作を始めました。しかし、1971年に経営が破綻し、国有化されることに。以降、自動車部門はヴィッカースに売却され、再び民営化されたのがロールス・ロイス・モータースです。1992年からはBMWと提携し、エンジン供給などを行っていました。

1998年、ロールス・ロイス・モータースはヴィッカースからBMWに売却される経緯を迎えました。しかし、フォルクスワーゲンも買収に関心を示し、最終的にはフォルクスワーゲンがこの部門を取得。だが、ロールス・ロイスのブランドやロゴの権利はBMWに譲渡されました。こうした経緯から、BMWはロールス・ロイスのブランドの使用を許可され、2003年に新たにブランド名のもとに自動車の製造と販売を開始しました。

現在の状況

グッドウッドでの生産を開始したロールス・ロイス・モーター・カーズは、特にファントムなどのモデルで高い評価を得ています。2003年に発表された新型ファントムは、パルテノン神殿を模したラジエーターグリルなど、伝統的なデザイン要素を盛り込み現在も多くの顧客に愛されています。

車種一覧と販売

ファントムのほかにも、ファントム・エクステンディッド・ホイールベース、ファントム・ドロップヘッド・クーペ、ファントム・クーペなどのモデルがあります。2006年には中華人民共和国が主要市場として浮上し、ロサンゼルスでは特に高い販売数を記録しました。さらに、2009年にはコンセプトカー200EXを展示し、後にロールス・ロイス・ゴーストとして製品化されます。

日本における展開

日本では、コーンズが正規販売代理店となっており、東京の芝公園や大阪に複数のショールームを持っています。さらに、神奈川や愛知、広島、福岡と、全国的に販売網を展開しています。日本での車名は「ロールスロイス」であり、中黒を用いず表示されます。

結論

新たにスタートを切ったロールス・ロイス・モーター・カーズは、歴史あるブランドを受け継ぎつつ、現代の自動車産業においてもその魅力を発信し続けています。今後の展開に注目が集まる中、高級さに加えて革新性も追求されていると言えるでしょう。

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