ワイドレジャー

株式会社ワイドレジャー

福岡県小郡市に本社を置く株式会社ワイドレジャーは、アミューズメント施設の企画・運営を手がける企業です。ゲームセンターを中心に、ボウリング、ビリヤードといった多様な娯楽を提供しており、「楽市楽座」「アドアーズ」などのブランドで知られています。2022年3月時点で、九州や首都圏をはじめとする日本全国に88か所、89店舗を展開しています。

創業からアミューズメント事業へ

その歴史は1970年11月、福岡県久留米市のダイエー久留米店屋上に開かれた軽食堂に遡ります。これが創業のきっかけとなりました。翌1971年4月には、同じくダイエー久留米店の屋上プレイランドを引き継ぎ、アミューズメント事業へと本格的に参入しました。1974年12月にはジャスコ佐世保店内に室内プレイランドを開設するなど、着実に事業を拡大。そして1975年3月に株式会社ワイドレジャーが設立されました。

「楽市楽座」ブランドの展開

郊外型アミューズメント施設の先駆けとして、1989年4月には福岡県久留米市に「楽市楽座」の1号店がオープンしました。その後も新しい形態を追求し、1995年12月には大型複合施設「楽市楽座210」久留米店を開設しています。特に注目されるのは、2001年12月に福岡市東区に開業した大型複合アミューズメント施設「楽市街道」箱崎店です。この施設には、九州で初めて出店したドン・キホーテがテナントとして入居しており、当時の地域経済においても話題となりました。2004年4月には愛知県西春日井郡に「楽市街道」名古屋店をオープンするなど、広域での展開を進めます。

全国へのインストア型出店

近年では、主にショッピングセンター内への出店、いわゆるインストア型店舗の展開を全国各地で積極的に進めています。2013年以降はイオンモールへの出店が相次ぎ、大阪ドームシティ店（2013年5月）、イオン小郡店（2013年11月）、イオンモール東員店（2013年11月）、イオンモール名古屋茶屋店（2014年6月）、イオンモール京都桂川店（2014年10月）、イオンモール沖縄ライカム店（2015年4月）、イオンモール四条畷店（2015年10月）、イオンモール今治新都心店（2016年4月）、イオンモール松本店（2017年9月）などが開業しています。これらの店舗を通じて、より多くの人々に身近な娯楽を提供しています。

アドアーズとの統合と新たな取り組み

事業基盤の強化と拡大を目指し、2018年3月には首都圏を中心にアミューズメント施設を展開していたアドアーズ株式会社を子会社化しました。その後、2022年3月1日付でアドアーズを吸収合併し、経営資源の統合を図っています。

さらに、時代の変化に対応した新たな試みも行っています。2023年2月にはオンラインクレーンゲームサービス「アラクレ」の提供を開始し、オンライン領域への進出を果たしました。同年4月には、企業のブランドイメージを一新するため、ブランドロゴを刷新。「いちばん楽しい100円へ。」という新たなタグラインを掲げ、より顧客体験を重視する姿勢を明確にしています。

株式会社ワイドレジャーは、創業から半世紀以上にわたり、アミューズメントという形で人々に楽しさを提供し続けてきました。軽食堂から始まった事業は、大型複合施設、そして全国のインストア型店舗へと進化し、オンライン事業にも挑戦しています。変化を恐れず、常に「楽しい」を追求する姿勢が、今日のワイドレジャーを築いています。

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