ワイルド・ウエスト 復讐のバラード

ワイルド・ウエスト 復讐のバラード

2017年にアメリカで製作された西部劇映画です。オリジナルタイトルは『The Ballad of Lefty Brown』。ジャレッド・モシェが監督を務め、主演には俳優のビル・プルマンを迎えています。

本作は残念ながら日本国内での劇場公開は実現しませんでしたが、2019年9月6日にソフト化され、DVDとして一般に販売されることになりました。また、それ以前の2017年10月31日には、第9回京都ヒストリカ国際映画祭にて上映されており、その際は原題に則した『レフティ・ブラウンのバラード』という邦題が使用されています。

概略

物語の舞台は1889年のモンタナ州。長年行動を共にしてきた主人公レフティ・ブラウンの相棒、エドワード・ジョンソンが何者かによって撃たれて命を落としてしまいます。ジョンソンはつい最近、上院議員に選ばれたばかりという矢先の出来事でした。

信頼するパートナーを失った悲しみと激しい怒りにかられたレフティは、事件の真相を明らかにするべく動き出します。若手のガンマンであるジェレマイアや、古くからの友人であるトムといった協力者を得て、犯人捜しに乗り出します。幾多の苦難を乗り越え、ようやく犯人を特定したレフティでしたが、思いもよらない展開が彼を待ち受けていました。なんと、当局からジョンソン殺害の容疑者として追われる身となってしまったのです。

自らの無実を証明し、真犯人の悪事を暴くため、レフティは広大なモンタナの大平原へと再び駆り出すことになります。

キャスト

主要キャストには、主人公レフティ・ブラウンを演じるビル・プルマンをはじめ、キャシー・ベイカー（ローラ・ジョンソン役）、ジム・カヴィーゼル（ジェームズ・ビアース知事役）、ピーター・フォンダ（エドワード・ジョンソン役）などが名を連ねています。日本語吹替版も製作されており、レフティ・ブラウン役を高橋ちんねん、ローラ・ジョンソン役をかとう有花、ジェームズ・ビアース知事役を丹羽正人、エドワード・ジョンソン役を山森信太郎がそれぞれ担当しています。

製作背景

本作の製作は2016年9月に本格的にスタートしました。同時期には主要キャストが決定し、モンタナ州での主要撮影が開始されています。音楽はH・スコット・サリーナスが担当することが2017年2月に報じられ、同年12月15日にはサウンドトラックがリリースされました。

マーケティングと興行収入

公開に先立ち、2017年3月11日にはサウス・バイ・サウスウェスト映画祭でプレミア上映が行われました。同年4月には、配給会社A24とディレクTV・シネマが北米での配給権を獲得したことが報じられています。10月17日には公式の予告編が公開され、期待感を高めました。特に印象的な出来事として、2018年1月29日にモンタナ州ホワイトホールで行われた上映会はチケットが完売する盛況ぶりで、そこで得られた収益1万ドル強が地元の博物館による保護活動へ寄付されたことが挙げられます。

限定公開としては、2017年12月15日に全米2館で封切られ、公開初週末には5559ドルを記録し、週末の興行収入ランキングで初登場59位となりました。

評価

批評家からの反応は全体的に好意的です。映画批評集積サイトであるRotten Tomatoesでは、25件のレビューに基づき、批評家支持率が80%に達し、平均評価は10点満点中6.27点と高い評価を得ています。また、Metacriticにおいても、12件のレビューに基づく加重平均値は100点中64点をマークしています。

関連情報

本作に関する情報源としては、公式ウェブサイト（英語版）や、映画データベースサイトIMDbなどに詳細な情報が掲載されています。

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