ワガドゥグー

ワガドゥグー：ブルキナファソの首都

ワガドゥグー（Ouagadougou）は、西アフリカに位置するブルキナファソの首都であり、国内最大の都市です。160万人以上の人口を擁するこの都市は、政治、経済、文化の中心地として重要な役割を果たしています。

歴史

ワガドゥグーの歴史は古く、11世紀にワガドゥグー王国の首都として設立されました。15世紀にはモシ王国の首都となり、16世紀にはソンガイ帝国とアカン国の交易の中継地として繁栄しました。19世紀末にはフランスの植民地支配を受け、オートボルタ植民地の政庁が置かれるとともに人口が増加しました。植民地再編後もモシ王の座所としての地位は保たれ、1947年にオートボルタ植民地の首府となりました。

地理

ワガドゥグーはブルキナファソの中央部に位置する内陸都市で、盆地の中に広がっています。都心北部にはバングル・ウェオゴ国立公園があり、都市部でありながら多様な生態系と生物多様性を有しています。この公園はラムサール条約登録地にもなっており、自然保護の重要性が認識されています。

気候

ワガドゥグーはステップ気候に区分され、乾季と雨季がはっきり分かれています。雨季は5月から11月で、特に8月は降水量が多くなります。乾季は乾燥しており、気温が低下しやすいのが特徴です。

経済

ワガドゥグーはブルキナファソの政治・経済・文化の中心地ですが、産業は食品加工や繊維工業に限られています。ワガドゥグー大学などの教育機関や西アフリカ諸国中央銀行本部などの近代建築物も見られますが、都市全体としては開発が遅れているのが現状です。

交通

ワガドゥグーには国際空港があり、周辺国へのアクセスが可能です。また、鉄道や道路も整備されており、コートジボワールやニジェールといった近隣諸国と繋がっています。交通の要衝としての役割も担っています。

文化

ワガドゥグーはアフリカの映画文化の中心地でもあります。1969年から開催されているワガドゥグ全アフリカ映画祭（FESPACO）は、アフリカ最大の映画祭として知られており、アフリカの映画産業の発展に貢献しています。

スポーツ

ワガドゥグーには複数のサッカークラブが存在し、国内リーグで活躍しています。

事件

近年、ワガドゥグーではテロ事件が発生しており、治安情勢が懸念されています。2016年にはホテル襲撃事件、2017年にはレストラン襲撃事件、2018年には陸軍本部とフランス大使館襲撃事件が発生し、多くの犠牲者が出ました。

出身有名人

ワガドゥグー出身の有名人としては、サッカー選手のムムニ・ダガノやジョナサン・ピトロイパなどがいます。

姉妹都市

ワガドゥグーは、ケベック（カナダ）、リヨン（フランス）、台北（中華民国）など、世界各国の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

ワガドゥグーは、歴史、文化、自然など、様々な魅力を持つ都市ですが、近年はテロの脅威にさらされています。治安対策の強化が急務となっています。

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