ワークウェイ

株式会社ワークウエイは、高知県高知市に拠点を構える企業で、四国地方を中心にワークウェア、各種ユニフォーム、そしてカジュアルファッションの専門店をチェーン展開しています。現在、高知県、香川県、愛媛県の3県で合わせて18店舗を運営し、幅広い業界で働く人々の多様なニーズに応えています。

取り扱い商品は非常に多岐にわたり、建設現場や工場勤務、農林水産業といった第一次産業向けの作業服から、オフィス、サービス業、医療機関などで着用されるユニフォームまで、専門的な作業着を幅広く扱っています。これらに加えて、作業の安全や効率を高める安全靴、手袋、ヘルメットなどの関連用品も豊富に取り揃えています。また、近年はアウトドア活動や普段使いにも適したカジュアルウェアも充実させており、多様なライフスタイルに対応できる品揃えが強みです。その店頭における商品点数は、同業他社と比較しても国内有数の規模を誇ります。

独自の企画開発にも力を入れており、多様なプライベートブランドを展開しています。特に「働く良品」シリーズは、現場で働く顧客からの直接的な意見や要望を反映させて開発されたオリジナル商品で、作業服本体だけでなく、作業用ベルト、各種手袋、機能性インナー、レインウェアなど、作業に不可欠なアイテムを幅広くラインナップしています。さらに、価格競争力を重視した「super price」シリーズも提供し、品質と価格の両面から顧客の満足度向上を目指しています。

特定の顧客層や用途に特化した専門店舗も運営しています。2007年にオープンした「ワークウェイ プラスワン」は、女性向けの作業服やユニフォーム、カジュアルウェアに特化した店舗として、働く女性の多様な選択肢を提供しています。また、法人向けのユニフォーム提案を専門に行う「ユニフォーム倶部 HARIMAYA BASE」では、企業のブランディングや機能性に合わせた最適なユニフォーム選びをプロフェッショナルな視点でサポートしています。加えて、高品質なレディース専門ショップ「La.Suzuya」も展開しており、様々な働く女性のニーズに応えるきめ細やかなサービスを提供しています。

ワークウエイの歴史は、1977年に高知市で「スズヤ」として創業したことから始まります。1982年には「有限会社スズヤ」として法人化され、1989年に現在の商号である「株式会社ワークウエイ」へと変更されました。事業の拡大は着実に進み、1992年にはユニフォームとアウトドアウェアという当時としては珍しい組み合わせの専門店「ワークアーミー」を高知にオープン。県外への進出も積極的に行い、1993年に愛媛県、1996年には香川県へと初出店し、四国地方における強固な店舗網を確立しました。企業としての取り組みも評価され、2018年12月25日には経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定されています。近年では、2019年にYahoo!ショッピング、2021年には楽天市場に出店するなど、Eコマース事業を強化し、販路を拡大しています。また、従業員の健康増進にも配慮し、2020年2月10日には健康企業宣言を行い、その後の取り組みが評価され「銀の認定」を取得しました。

アートとのコラボレーションとして、アーティストのデハラユキノリ氏との協業による特別ブランド「DEHARA YUKINORI WORKERS COLLECTION」を2020年夏に立ち上げました。「働く人は美しい」をコンセプトに、デハラ氏特有のユーモラスで個性的な第一次産業関連のキャラクターをデザインに取り入れたアイテムを展開しています。これらの商品は、シルク印刷やワッペン加工など、製造工程の多くを地元高知の職人が手掛けており、「Made in 高知」である点も特筆されます。農業や漁業、林業など、様々な現場に馴染みつつも、着る人の個性を引き立てる高知発の新しいワーキングファッションとして注目されています。

地域社会への貢献活動も積極的に行っています。新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2020年5月には、高知県に対し感染防護具1万点を寄贈し、医療現場や関係者の安全確保に協力しました。2021年1月には、地域住民の交流の場である日曜市へマスク800枚を寄贈するなど、感染症対策への支援を継続的に実施しています。さらに、2024年1月には高知市内の近森病院に対して、身寄りのない患者さんへの支援などを目的とした寄付を行うなど、様々な形で地域貢献に取り組んでいます。

企業の認知度向上や商品のアピールのために、多様な広告活動やイベントを実施しています。過去には、タレントや元プロスポーツ選手をTVCMに起用しており、元プロ野球選手の金村義明氏をはじめ、卯月麻衣氏、名雪佳代氏、松葉れいな氏、駒井まち氏、あつかんDRAGON氏などが出演しました。また、開催した「スーパーワークウェイ」イベントには、元アイドルグループ乃木坂46のメンバーであった宮澤成良氏をゲストに迎え、多くの注目を集めました。地域に根差した活動として、四国アイランドリーグplus所属の高知ファイティングドックスを支援しており、2019年8月18日には対愛媛マンダリンパイレーツ戦において「ワークウェイナイト」と題した冠試合を開催するなど、地元スポーツチームとの連携も深めています。

プライベートブランド以外にも、国内外の数多くの有力メーカーの商品を取り扱っています。主な仕入先としては、スポーツメーカーのアシックスやミズノ、作業服業界大手の自重堂、クロダルマ、ジーベック、コーコス信岡、藤和、個性的な作業着で人気の寅壱、地下足袋等で知られる丸五、作業用手袋のショーワグローブ、東和コーポレーション、アトム、アウトドア用品大手のロゴスコーポレーション、機能性肌着の美濃屋、電動工具や園芸用品の藤原産業、オフィスユニフォームのボンマックス、サービスウェアのセロリ、安全靴のオーキングなど、幅広い分野のブランドを網羅しています。この充実した仕入先ネットワークにより、多種多様なニーズに対応できる豊富な商品ラインナップを実現しており、その店頭在庫規模は同業他社の中でも日本最大級の一つと評価されています。

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