ワーシト県

ワーシト県について

ワーシト県（アラビア語：محافظة واسط, Muḥāfaẓat Wāsiṭ）は、イラクの県の一つで、県都はクートです。県の名前は、この地が元々葦が広がる場所であったことから「葦のただ中」を意味する「ワースィト・アル＝カサブ」に由来するとも、クーファとバスラの「真ん中」に位置することから名付けられたとも言われています。日本語では「ワーシト」と表記されることが一般的ですが、原語の発音に近い「ワースィト」という表記も用いられます。

地理

ワーシト県は、イラクの東部に位置し、東側はイランとの国境に接しています。チグリス川に沿って、バグダードとペルシア湾のほぼ中間に位置しており、地理的に重要な場所です。

隣接する県としては、北にディヤーラー県、東南にマイサーン県、南にジーカール県、南西にカーディーシーヤ県、西にバービル県があります。県内にはガッラーフ川（アラビア語: نهر الغراف, nahr al-Gharrāf）が流れており、地域の水資源として重要な役割を果たしています。

歴史

ワーシト県は、歴史的にも重要な出来事の舞台となっています。特に、第一次世界大戦中の「クートの戦い」は、この地域を舞台に行われた激戦として知られています。

産業

ワーシト県は、イラクの重要な産油地域の一つであり、特にアハダブ油田（Ahdeb Oil Field）が有名です。この油田は県の経済を支える重要な資源となっています。

その他の情報

ワーシト県は、その地理的な位置と資源の豊富さから、イラク国内でも重要な地域の一つです。歴史的な出来事や自然の恵みを受けながら、現在も発展を続けています。


関連情報

イラクの地方行政区画

参考文献

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外部リンク

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