ワーズハウスへようこそ

ワーズハウスへようこそ

『ワーズハウスへようこそ』は、日本テレビで2009年4月4日から2022年3月26日まで、毎週土曜日の20:54 - 21:00（JST）に放送されていたミニ番組です。全642回にわたり、読売新聞の一社提供によるバラエティ番組として、日本語の奥深さを伝えてきました。

番組概要

この番組は、当初、誤用されがちな日本語の単語や言い回しを正しく理解し、使用するための手助けを目的としていました。例えば、「憮然」という言葉を「腹を立てる」と誤解しがちなところを、「放心する」という意味であることを教えるといった内容でした。しかし、番組の展開とともに、外来語の誤用や和製英語の問題、そして日本語の語源にまで解説の範囲を広げ、日本語に対する理解を深める内容へと進化しました。

番組公式サイトでは、視聴者が日本語クイズに挑戦できるコーナーが設けられ、楽しみながら日本語を学ぶことができます。

放送時間は、毎週土曜日の20:54 - 21:00（JST）でしたが、特別番組などにより放送時間がずれることもありました。また、放送時間が短縮され、3分になることもありました。さらに、毎年8月に放送される大型特別番組『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』や、2013年から毎年7月に放送される大型音楽特別番組『THE MUSIC DAY』の放送時には番組が休止されました。

番組開始当初の登場人物は、文蔵とことはの2人でした。しかし、文蔵役の児玉清さんが病気療養に入ったため、2011年5月7日放送分より、草刈民代さん演じるいろはが新たに登場しました。児玉さんは2011年5月16日に逝去され、同月21日の放送では、追悼の字幕が挿入されました。番組冒頭のタイトルコールも、当初は児玉さんの声でしたが、同年6月11日放送分からは、斉藤光香さんと草刈民代さんの2人の声に変更され、2014年4月5日からは長島暉実さんが加わり3人になり、さらに2017年4月1日からは住田萌乃さんが加わり4人になりました。この変更に合わせて、タイトルコールには文蔵を含めた5人のイラストが登場するようになりました。

2020年5月10日から同年7月4日の間は、「傑作選」が放送され、文蔵も登場しました。2022年3月26日の放送をもって番組は終了し、13年の歴史に幕を閉じました。最終回では、文蔵が帰宅する場面が声のみでサプライズとして登場し、番組のフィナーレを飾りました。

登場人物と出演者

レギュラー出演者

字引 いろは（じびき いろは）
演 - 草刈民代
ことはの母親であり、文蔵の娘。翻訳家で大学講師。
文蔵と同様に、間違った日本語を聞くとくしゃみが止まらなくなる。
海外出張で家を空けた文蔵に代わり、2011年5月7日放送分より登場。

字引 ことは（じびき ことは）
演 - 斉藤光香
いろはの娘であり、文蔵の孫娘。出版社勤務。
番組開始当初は中学生で、後に高校生、大学生へと成長。卒業後は社会人となり、出版社に勤務。
文蔵と仲が良く、文蔵の書斎に入り浸っている。
毎回、文蔵やいろはの前で間違った言い回しをしては正される。
趣味でYouTuberにも挑戦し、「ことチャンネル」という名前で配信を行っている。
文蔵のことを「おじいちゃん」、いろはのことを「お母さん」と呼ぶ。

五十音 文之介（いそね ぶんのすけ）
演 - 長島暉実
いろはの甥で、ことはの叔父である文彦の息子。中学生。
意味を知りたい言葉を聞くとくしゃみが出る癖がある。
星に興味があり、中学では天文部に所属。
2014年4月から五十音邸に居候している。

五十音 かるた（いそね かるた）
演 - 住田萌乃
いろはの姪で、文之介の妹。小学生。英語が堪能。
意味を知りたい言葉を聞くとくしゃみが出る癖がある。
小学校ではダンスクラブに所属し、全国大会に出場するほどの実力を持つ。

五十音 文蔵（いそね ぶんぞう）
演 - 児玉清
現代日本文学を専門とする大学の名誉教授。67歳。
間違った日本語を聞くとくしゃみが止まらなくなる。
2011年5月7日放送分より、ドイツへ「語学留学中」という設定になっているが、番組終了時には帰宅。

五十音 文彦（いそね ふみひこ）
演 - 博多華丸
文之介とかるたの父親で、いろはの弟。医師。
不定期で番組に登場。

不定期出演者

レイラ
演 - レエ・エドモンズ
インターナショナル・スクールに通うことはの友人。
外来語や和製英語などを取り上げる際に不定期出演。

ピザ屋店員
演 - 木下貴夫
五十音邸の近所のピザ屋「ピザーじゃ」の店員。高齢。
不定期に番組に登場。

お隣りさん
演 - クールポコ
五十音邸の隣に住む住民。
餅つきをするシーンなどで不定期出演。

スタッフ

監修者：篠崎晃一（東京女子大学教授）
構成：ヒロハラノブヒコ
ディレクター：梅澤利之、荒木太司
演出：市野雅一
プロデューサー：今井大輔、大森美孝
制作協力：AX-ON
製作著作：日本テレビ

関連商品

書籍

『ワーズハウスへようこそ ついつい間違えてしまう日本語』（2014年5月3日、金の星社）ISBN 978-4-323-07288-3
番組内で登場した「誤用される日本語」を4コマ漫画形式でまとめたもの。

外部リンク

ワーズハウスへようこそ - 日本テレビ
ワーズハウスの舞台裏 - 読売新聞へようこそ

もう一度検索