ワールドペイ

ワールドペイ（Worldpay Inc.）について

ワールドペイは、アメリカ合衆国シンシナティに本社を置く、国際的な決済サービスプロバイダです。世界140カ国以上に顧客を持ち、イギリスやアジアを含む25の拠点を展開しています。ニューヨーク証券取引所（NYSE: WP）とロンドン証券取引所（LSE: WPG）に上場しており、グローバルな規模で事業を展開しています。日本においては、Worldpay株式会社が事業を担っています。

歴史

ワールドペイの歴史は、1993年にイギリスでニック・オグデンによって始められたオンライン小売業のベンチャーに端を発します。1994年にはオンライン決済を開始し、1997年にWorldpay Ltd.を設立しました。その後、世界120カ国に2万人の顧客を持つ企業へと急成長を遂げました。

2002年6月、ニック・オグデンはロイヤルバンク・オブ・スコットランド（RBS）に事業を売却。一方、RBSは2000年にナショナル・ウエストミンスター銀行を買収した際、その電子決済部門Streamlineを傘下に収めました。2002年にはワールドペイも買収し、両事業を統合してRBS Worldpayとして展開しました。

RBS Worldpayは、欧州やアメリカの決済サービス企業を次々と買収し、国際的に事業を拡大しました。しかし、世界金融危機の影響で事業の選択集中を求められたRBSは、2010年8月にRBS Worldpayの株式の8割を投資会社Advent Internationalとベインキャピタルに売却。これにより、社名は再びワールドペイ（Worldpay Group plc）となりました。

RBSからの独立後、ワールドペイはCentury Payments Inc.を買収するなど事業を拡大。2013年11月にはRBSが残りの株式を売却し、2015年10月にはロンドン証券取引所に株式公開を果たしました。2017年7月には、アメリカの決済サービス企業Vantiv Inc.がワールドペイを買収・合併し、2018年1月に新会社ワールドペイ（Worldpay Inc.）が発足しました。これにより、ワールドペイはアメリカ・シンシナティに本社を置き、ニューヨーク証券取引所とロンドン証券取引所双方に上場する企業となりました。

事業内容と顧客

ワールドペイは、小売業、航空会社、旅行業界、ゲーミング業界など、多岐にわたる業界の企業に決済サービスを提供しています。例えば、2017年4月にはバニラエアが、同年11月にはゲーミングデバイス大手のRazerが、ワールドペイの決済システムを導入しています。これらの事例からもわかるように、ワールドペイの決済ソリューションは、さまざまな業界のニーズに対応できる柔軟性と信頼性を備えています。

日本法人

日本においては、Worldpay株式会社が事業を展開しており、東京（山王パークタワー）にオフィスを構えています。

まとめ

ワールドペイは、その長い歴史の中で、幾多の変遷を経てグローバルな決済サービスプロバイダへと成長を遂げてきました。常に革新的な技術とサービスを提供し続け、世界中の顧客のビジネスを支えています。その幅広い顧客基盤と確かな実績は、決済業界においてワールドペイが重要な役割を果たしていることを示しています。

公式サイト

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