ワールド碁チャンピオンシップ

ワールド碁チャンピオンシップは、日本棋院が主催する囲碁の国際棋戦であり、世界トップレベルの棋士たちが集い、その技を競い合う舞台となっています。過去には、人工知能（AI）が人間のプロ棋士と対戦するという画期的な試みも行われ、大きな話題を呼びました。

大会の沿革と特徴

第1回は2017年に開催され、日本、中国、韓国の代表棋士に加え、囲碁AI「DeepZenGo」が参加しました。AIが人間と混合の大会に出場するという、当時としては斬新な試みが注目を集めました。第2回（2018年）では中華台北が加わり6名、第3回（2019年）では日中韓のシード棋士と国際予選を勝ち抜いた8名によって争われました。

歴代優勝者

第1回（2017年）：朴廷桓（韓国）
第2回（2018年）：朴廷桓（韓国）
第3回（2019年）：朴廷桓（韓国）

朴廷桓は第1回から第3回まで、見事3連覇を達成しています。

大会の詳細

各回の大会概要は以下の通りです。

第1回（2017年）

主催：日本棋院
協賛：NTTドコモ、三井住友カード、大和証券グループ、阪急電鉄
特別協力：日本経済新聞
協力：阪急阪神ホテルズ、日本航空、ドワンゴ
特別後援：囲碁将棋チャンネル
優勝賞金：3000万円
開催場所：日本棋院関西総本部（大阪市）
対局ルール：日本ルール、コミ6目半
持ち時間：各3時間、残り5分から秒読み

第2回（2018年）

主催：日本棋院
協賛：NTTドコモ、三井住友カード、阪急電鉄、囲碁将棋チャンネル
特別協力：日本経済新聞
協力：日本航空、ドワンゴ
優勝賞金：2000万円
開催場所：日本棋院
対局ルール：日本ルール、コミ6目半
持ち時間：各3時間、残り5分から秒読み

第3回（2019年）

主催：日本棋院
特別協賛：阪急電鉄、三井住友カード、NTTドコモ、囲碁・将棋チャンネル
協賛：日本ペア碁協会、サードウェーブ、22世紀研究所
特別協力：日本経済新聞
協力：日本航空、阪急阪神ホテルズ
優勝賞金：2000万円
開催場所：日本棋院
対局ルール：日本ルール、コミ6目半
* 持ち時間：各3時間、残り5分から秒読み

エキシビションマッチ

第3回大会では、エキシビションとして「囲碁AI+女流棋士」ペア碁マッチが行われました。日本、中国、韓国、中華台北の4ヵ国地域のペアが参加し、トーナメント戦で競い合いました。

大会の意義

ワールド碁チャンピオンシップは、単に囲碁の腕を競うだけでなく、AI技術の発展や国際交流の促進にも貢献しています。高額な賞金も話題となり、囲碁界における重要なイベントとして、その存在感を高めています。

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