朴廷桓(パク・ジョンファン):韓国囲碁界の至宝
朴廷桓(パク・ジョンファン、박정환、
1993年1月11日 - )は、韓国のソウル市出身の
囲碁棋士です。その卓越した才能と努力により、数々のタイトルを獲得し、世界トップクラスの棋士として知られています。17歳11ヶ月という若さで九段に昇段し、最年少記録を樹立したことでも有名です。
プロ入りと躍進
6歳で
囲碁を始めた朴廷桓は、小学4年生の時に権甲龍
囲碁道場に入門し、本格的に
囲碁の道へ進みました。2004年には世界青少年
囲碁選手権大会少年の部で優勝。2005年にプロ棋士となり、二段へと昇段。その後も順調に昇段を重ね、2009年には圓益杯十段戦で初優勝、さらにバッカス杯天元戦でも優勝し五段に昇段。その活躍は、
囲碁大賞新鋭棋士賞を受賞するなど、早くから注目を集めました。
韓国囲碁界の頂点へ
2010年には十段戦で2連覇を達成し、七段に昇段。同年の
アジア競技大会では男女ペア碁と男子団体戦で金メダルを獲得。この功績により、九段に昇段し、17歳11ヶ月という最年少記録を樹立しました。これにより、国民体育振興公団から終身年金を受領、兵役も免除されるという栄誉も得ました。2011年には世界
囲碁選手権富士通杯で優勝し、その実力を世界に示しました。
2013年からは、韓国棋士ランキングで連続1位を独走。2018年8月まで59ヶ月間、その座を譲ることなく、韓国
囲碁界のトップに君臨し続けました。この間、数々の国内棋戦でも優勝を重ね、名実ともに韓国を代表する棋士としての地位を確立しました。2013年には
囲碁大賞最優秀棋士賞を受賞しています。
国際棋戦での活躍
朴廷桓の活躍は国内にとどまらず、国際棋戦でも輝かしい成績を収めています。2018年には、Mlily夢百合杯世界
囲碁オープン戦で優勝。2019年には春蘭杯世界
囲碁選手権戦で優勝を果たすなど、世界を舞台にその実力を発揮しています。
また、中韓天元対抗戦では2度、陳耀燁を破り優勝。ワールド碁チャンピオンシップ、CCTV賀歳杯囲棋戦でも複数回優勝するなど、その強さは際立っています。
タイトル歴
国際棋戦
中韓天元対抗戦 (2010年、2014年)
世界
囲碁選手権富士通杯 (2011年)
LG杯世界棋王戦 (2015年)
ワールド碁チャンピオンシップ (2017年、2018年、2019年)
CCTV賀歳杯囲棋戦 (2018年、2019年、2020年)
Mlily夢百合杯世界
囲碁オープン戦 (2018年)
国手山脈杯世界囲碁最強戦個人戦 (2018年)
春蘭杯世界
囲碁選手権戦 (2019年)
三星火災杯世界[[囲碁マスターズ]] (2021年)
国内棋戦
囲碁マスターズ戦神戦 (2008年)
圓益杯十段戦 (2009年、2010年)
バッカス杯天元戦 (2009年、2014年)
KBS杯バドゥク王戦 (2011年-2013年、2016年、2018年)
GSカルテックス杯プロ棋戦 (2011年)
マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 (2012年-2013年、2017年、2022年)
物価情報杯プロ棋戦 (2013年)
名人戦 (2014年、2024年)
国手戦 (2015年-2016年)
クラウン・ヘテ杯 (2018年)
囲碁TV杯マスターズ (2019年)
竜星戦 (2019年)
牛膝鳳爪
韓国棋院選手権戦 (2022年)
その他の棋歴
応昌期杯世界プロ囲碁選手権戦 準優勝 (2012年、2016年)
テレビ
囲碁アジア選手権戦 準優勝 (2013年、2015年)
BCカード杯世界囲碁選手権 ベスト4 (2010年、2011年)
三星火災杯世界オープン戦 ベスト4 (2010年、2012年、2014年) ベスト8 (2015年, 2016年, 2017年, 2018年, 2022年)
百霊愛透杯世界囲碁オープン戦 ベスト4 (2014年)、ベスト8 (2016年)
LG杯世界棋王戦 準優勝 (2020年)、ベスト4 (2016年)、ベスト8 (2018年、2021年)
天府杯世界囲碁プロ選手権戦 ベスト4 (2018年)
ペア碁ワールドカップ 優勝(2018年,2019年) (
崔精とペア)
アジア競技大会 男女ペア碁・男子団体戦優勝 (2010年)
スポーツアコードワールドマインドゲームズ 男子団体戦準優勝 (2011年)、男子団体戦優勝 (2013年)
農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦 (2013年-2023年、複数回勝利)
珠鋼杯世界
囲碁団体選手権・金竜城杯世界
囲碁団体選手権 男子団体戦優勝(2013年、2016年)
国手山脈杯国際囲棋戦 優勝(2016年)
IMSAエリートマインドゲームズ・世界マスターズ選手権戦 男子団体戦優勝、男女ペア戦優勝 (2016年), 男子団体戦優勝 (2017年)
* 韓国
囲碁リーグ 複数回MVP
プレースタイルと特徴
朴廷桓のプレースタイルは、非常にバランスが取れており、序盤から終盤まで隙がないことで知られています。特に、中盤以降のヨミの深さと正確さは他の棋士を圧倒し、その高い勝率の要因となっています。また、積極的かつ攻撃的な姿勢を持ちながらも、冷静さを失わない棋風は、多くのファンを魅了しています。
韓国囲碁界の第一人者として
朴廷桓は、その実力と実績から、韓国
囲碁界の第一人者としての地位を確立しています。常に高みを目指し、自己研鑽を怠らない姿勢は、多くの棋士の模範となっています。今後も、数々の国際棋戦で活躍することが期待され、その動向から目が離せません。
まとめ
朴廷桓は、韓国
囲碁界を代表するトップ棋士であり、その卓越した棋力と数々のタイトル獲得歴は、
囲碁ファンを魅了し続けています。今後も、その活躍から目が離せない、注目の棋士です。