ヴァルトシュタディオン

ヴァルトシュタディオン（ドイチェ・バンク・パルク）

ヴァルトシュタディオンは、ドイツのヘッセン州フランクフルト・アム・マインに位置するスタジアムで、正式名称はドイチェ・バンク・パルク (Deutsche Bank Park) といいます。地元サッカークラブ、アイントラハト・フランクフルトがホームスタジアムとして利用しており、数々の重要な試合が開催されてきました。

スタジアムの概要

スタジアムはフランクフルト市街地の南西、森の中に位置しており、周辺にはスイミングプールやテニスコートなどのスポーツ施設が隣接しています。元々は陸上競技も開催可能な多目的スタジアムでしたが、2006 FIFAワールドカップの会場に指定されたことを機に、大規模な改修が行われました。既存のスタジアムを部分的に取り壊し、建て替え工事を経て、2005年10月に球技専用スタジアムとしてリニューアルオープンしました。

設計は、ベルリン・オリンピアシュタディオンやラインエネルギーシュタディオンを手がけたゲルカン・マルク・アンド・パートナーと、アリアンツ・アレーナの建設に関わったマックス・ベーグルが担当しました。ワールドカップが開催されたスタジアムとしては、フェルティンス・アレーナと同様に、屋根を閉めることができる構造が特徴です。

国際大会の舞台

ヴァルトシュタディオンは、サッカーの国際大会において数々の重要な試合の舞台となってきました。1974 FIFAワールドカップ、UEFA欧州選手権1988、FIFAコンフェデレーションズカップ2005、2006 FIFAワールドカップ、2011 [[FIFA女子ワールドカップ]]などの会場として使用されています。特に、FIFAコンフェデレーションズカップ2005と2011 [[FIFA女子ワールドカップ]]では、決勝戦がこのスタジアムで開催されました。

スタジアム名の変遷

スタジアムの名称は、命名権の取得企業によって変遷してきました。2005年には、地元のコメルツ銀行が命名権を獲得し、コメルツバンク・アレーナ (Commerzbank-Arena) と改称されました。その後、2020年7月1日にはドイツ銀行が7年間の契約で命名権を取得し、現在のドイチェ・バンク・パルクという名称になっています。

ただし、ワールドカップなどのFIFA主催の国際試合開催時には、クリーンスタジアム規定により、FIFAが認定した公式パートナー以外の企業名の露出が禁止されます。そのため、2006 FIFAワールドカップの期間中はFIFAヴェルトマイスターシャフト・シュタディオン・フランクフルト（FIFA WM-Stadion Frankfurt, FIFAワールドカップスタジアム・フランクフルト）、2011 [[FIFA女子ワールドカップ]]ではFIFAフラウエン・ヴェルトマイスターシャフト・シュタディオン・フランクフルト（FIFA Frauen-WM-Stadion Frankfurt, FIFA女子ワールドカップスタジアム・フランクフルト）という名称が使用されました。

※「ヴェルトマイスターシャフト」 (Weltmeisterschaft) は、ドイツ語で「世界選手権」を意味します。

開催された主な大会

1974 FIFAワールドカップ
UEFA欧州選手権1988
FIFAコンフェデレーションズカップ2005
2006 FIFAワールドカップ
* 2011 [[FIFA女子ワールドカップ]]

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