ヴァーン・ミッケルセン

ヴァーン・ミッケルセン：レイカーズ黄金期を支えた屈強なパワーフォワード

ヴァーン・ミッケルセン（Arild Verner Agerskov Mikkelsen, 1928年10月21日 - 2013年11月21日）は、アメリカ・カリフォルニア州フレズノ出身の元プロバスケットボール選手です。1950年代にNBAのミネアポリス・レイカーズで活躍し、ジョージ・マイカン、ジム・ポラードと共に、リーグ屈指のフロントラインを形成しました。その強靭なプレースタイルでチームを支え、4度のNBA優勝に貢献、1995年にはバスケットボール殿堂入りを果たしました。

大学時代からNBA入り

ミネソタ州セントポールのハンライン大学に進学したミッケルセンは、最終学年時に平均17.3得点、フィールドゴール成功率53.8%を記録するなど、カレッジ界でも注目を集める存在でした。1949年のBAAドラフトでミネアポリス・レイカーズから地域ドラフト指名を受け、NBA（当時はBAA）入りを果たします。

ミネアポリス・レイカーズでの輝かしいキャリア

当時のレイカーズは、ジョージ・マイカン、ジム・ポラードというスター選手を擁する強豪チームでしたが、ミッケルセンの加入により、その戦力はさらに強化されました。1年目の1949-50シーズンから全68試合に出場し、平均11.6得点を記録。チームは51勝17敗の好成績でプレーオフに進出し、ファイナルでシラキュース・ナショナルズを破り、見事優勝を果たします。

翌シーズンには、14.1得点10.2リバウンドとダブル・ダブルを達成し、オールNBA2ndチームに初選出。その後も、1951-52シーズンには15.3得点10.3リバウンドと安定した成績を残し、チームをファイナル制覇に導きました。この年からレイカーズはNBA初の三連覇を達成し、ミッケルセンもその一翼を担いました。

マイカンの引退後、チームは世代交代の時期に入りますが、ミッケルセンはエースとしてチームを牽引し、1954-55シーズンにはキャリアハイとなる18.7得点10.2リバウンドを記録しました。その後、若手選手の台頭もあり、成績は徐々に後退しますが、1957-58シーズンには再び17.3得点11.2リバウンドと奮闘しました。しかし、チームの衰退は止められず、1958-59シーズンを最後に、30歳で現役を引退しました。

NBA10シーズンでの通算成績は、699試合に出場、10063得点5940リバウンド、平均14.4得点9.4リバウンドでした。通算10000得点を達成したNBA史上6人目の選手でもあります。

2013年11月21日、ミネソタ州ワイゼッタにて、家族に見守られながら85歳で逝去しました。

プレースタイルと評価

ミッケルセンは、NBA初期における最高のパワーフォワードの一人とされ、屈強な肉体と粘り強いディフェンスを武器に、ゴール下で存在感を発揮しました。10シーズンのキャリアで欠場はわずか5試合のみという、タフな選手でもありました。

主な業績

NBAファイナル制覇：1950年, 1952年, 1953年, 1954年
オールNBA2ndチーム：1951年-1953年, 1955年
NBAオールスターゲーム：1951年-1953年, 1955年-57年
バスケットボール殿堂入り

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