ヴィッレッセ

ヴィッレッセ（Villesse）は、イタリア共和国フリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州ゴリツィア県に位置する基礎自治体（コムーネ）です。人口は約1,600人で、周辺地域との交通の要衝として、また商業の中心地として発展してきました。

名称

標準イタリア語では「Villesse」と表記されますが、フリウリ語では「Vilès」という名称が用いられています。

地理

ヴィッレッセはゴリツィア県の西部に位置し、モンファルコーネから西北西へ約9km、県都ゴリツィアから南西へ約17km、ウーディネから南東へ約28kmの距離にあります。

イゾンツォ川とトッレ川の合流点の上流に位置し、両河川に挟まれた平坦な地形が特徴です。コムーネの西側を蛇行するトッレ川は、おおむねゴリツィア県とウーディネ県の境界となっていますが、ヴィッレッセの領域の一部はトッレ川の西岸にも広がっています。

隣接するコムーネは、北にロマンス・ディゾンツォ、北東にグラディスカ・ディゾンツォ、東にフォリアーノ・レディプーリア、南東にサン・ピエール・ディゾンツォ、南西にルーダ（ウーディネ県）、西にカンポロンゴ・タポリアーノ（ウーディネ県）です。河川に囲まれた地形のため、陸上で直接隣接するのはロマンス・ディゾンツォとグラディスカ・ディゾンツォの2つのみです。

コムーネを貫通する高速道路A4は、北西にトッレ川を越えてタポリアーノ、南東にイゾンツォ川を越えてサン・ピエール・ディゾンツォとを結んでいます。また、トッレ川を渡るもう一つの橋は、国道SS351が南西のルーダと結んでいます。

地勢

コムーネの東南をイゾンツォ川が、西をトッレ川が流れています。下流のトゥッリアーコ付近で合流する両河川に挟まれ、コムーネ全体が平坦な地形となっています。

気候分類・地震分類

ヴィッレッセは、イタリアの気候分類では「zona E, 2232 GG」に分類され、地震リスク階級では「zona 3 (sismicità bassa)」に分類される、比較的地震のリスクが低い地域です。

社会

産業・経済

農業に加え、交通の要衝という立地を活かし、高速道路利用者向けの商業施設や手工業が盛んです。国際的な家具小売店イケアの店舗もヴィッレッセに位置しています。

人口

ヴィッレッセの人口は、2001年の国勢調査以降、大きな変動は見られていません。

居住地区別人口

国立統計研究所（ISTAT）によると、ヴィッレッセの居住地区は、家屋密度の高い centro abitato （居住の中心地区）、密度の低い nucleo abitato （居住の核となる地区）、まとまった居住地区を形成していない case sparse （散在家屋）に区分されます。コムーネの役場は、大文字で示された「VILLESSE」にあります。

文化・観光

現在の聖ロッコ教会は1828年に建てられました。守護聖人である聖ロッコの祝祭日である8月16日には、行列や屋台が立ち並びます。また、10月の最終日曜日には感謝祭が行われます。

交通

道路

ヴィッレッセには、北イタリアを横断する高速道路A4が西北から東南方向に走っており、RA17が北東方向に分岐しています。RA17はゴリツィアを経てスロベニアの高速道路に接続し、リュブリャナに向かうルートとなっています。

主要な道路としては、以下のものがあります。

高速道路A4
高速道路RA17
* 国道SS351

これらの道路網により、ヴィッレッセは周辺地域との交通において重要な役割を果たしています。

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