一ノ坂信号場

一ノ坂信号場は、北海道滝川市の東町に位置していた、日本国有鉄道（国鉄）根室本線の信号場でした。1961年10月1日に開設され、1982年10月26日に廃止されました。事務管理コードは▲130411でした。

歴史

一ノ坂信号場は、根室本線の輸送力増強のために設置されました。単線区間における列車の行き違いを可能にし、ダイヤの柔軟性を高める役割を担っていました。しかし、1980年代に入ると、国鉄の合理化政策が進められ、利用者の減少や設備の老朽化などを理由に、多くの信号場が廃止されることになりました。一ノ坂信号場もその一つで、1982年にその短い歴史に幕を閉じました。

名前

信号場の名前は、所在地の字名に由来します。この地名は、上川道路（現在の国道12号）を開削した工事関係者が、山口県山口市出身であり、故郷の坂にちなんで名付けられたと伝えられています。

構造

一ノ坂信号場は、単線区間における列車行き違いのための信号場として機能していました。750m以上の有効長を持つ2本の線路を有し、構内踏切で連絡する短い簡易型の仮ホームが千鳥状に相対して設置されていました。これは、幌岡信号場と同じ配線でしたが、有効長が異なっていました。また、職員が配置された有人信号場でした。

周辺

信号場の周辺は、滝川市の郊外に広がる畑作地帯でした。のどかな田園風景が広がり、地域住民の生活を支える農業が盛んな場所でした。信号場の廃止後、周辺の風景は大きく変わっていませんが、鉄道施設があった面影は薄れつつあります。

信号場跡

一ノ坂信号場の跡地は、現在では鉄道施設としての面影はほとんど残っていません。しかし、付近を通る際には、かつてここに信号場が存在し、鉄道輸送を支えていたことを思い起こさせるかもしれません。

隣の駅

廃止時、一ノ坂信号場の隣の駅は以下の通りでした。

根室本線
滝川駅 - 一ノ坂信号場 - 東滝川駅

関連項目

* 日本の信号場一覧

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