一柳末昭

一柳末昭（ひとつやなぎ すえあきら）は、江戸時代後期の播磨国小野藩の第7代藩主です。官位は従五位下土佐守。

生涯

6代藩主・一柳末英の次男として江戸で生まれました。文化元年（1804年）7月5日に父・末英が病を理由に隠居したため、家督を継ぎました。しかし、文化9年（1812年）10月17日に23歳という若さで死去し、跡を弟の一柳末周が継ぐこととなりました。墓所は東京都渋谷区広尾にある祥雲寺にあります。

系譜

父：一柳末英（1758年 - 1810年）
母：板倉勝任養女 - 板倉勝承の娘
正室：稲葉弘通娘
養子：一柳末周（1791年 - 1853年） - 一柳末英の三男


一柳家について

一柳家は、戦国時代から江戸時代にかけて活躍した武家であり、末昭が藩主を務めた小野藩は、一柳家が治めた藩の一つです。一柳家は、豊臣秀吉の家臣であった一柳直末を祖とし、直末の功績により伊予国に領地を与えられました。関ヶ原の戦い後、一柳家は一時改易されましたが、後に一柳直重が徳川家康に仕え、再び大名として取り立てられました。その後、一柳家はいくつかの藩に分かれ、それぞれが江戸時代を通じて存続しました。

小野藩は、一柳家の一つの分家が治めた藩であり、末昭はその7代目の藩主でした。小野藩は、播磨国に位置し、石高は1万石でした。藩の経済は農業に依存しており、藩政は安定していたものの、大きな発展は見られませんでした。

末昭は若くして亡くなったため、藩政に大きな影響を与えることはありませんでしたが、彼の存在は一柳家の歴史において重要な位置を占めています。彼の死後、弟の末周が藩主となり、藩政を引き継ぎました。

参考文献

『寛政重修諸家譜』巻第六百四
『寛政重修諸家譜 第四輯』（国民図書、1923年） 国立国会図書館デジタルコレクション
『新訂寛政重修諸家譜 第十』（八木書店、1965年）
一柳貞吉『一柳家史紀要』1933年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192151。 

外部リンク

* デジタル版 日本人名大辞典+Plus『一柳末昭』 - コトバンク

もう一度検索