一柳末英

一柳末英

一柳末英（ひとつやなぎ すえふさ）は、江戸時代中期から後期にかけての大名であり、播磨国小野藩の第6代藩主として知られています。彼は『寛政重修諸家譜』編纂時の当主でもありました。

生涯

5代藩主・一柳末栄の長男として江戸で生まれました。安永4年（1775年）8月15日には、10代将軍徳川家治にお目見えしています。安永8年（1779年）9月16日、父の隠居により家督を継ぎ、同年12月16日には従五位下土佐守に叙任されました。安永9年4月18日には、初めて領地に入る許可を得て、その後、駿府加番を務めました。

文化元年（1804年）7月5日、病を理由に次男である末昭に家督を譲り隠居し、文化7年（1810年）7月14日に53歳で亡くなりました。墓所は東京都渋谷区広尾にある祥雲寺にあります。

系譜

父: 一柳末栄（1725-1799）
母: 真田信弘の娘
正室: 板倉勝任の養女 - 板倉勝承の娘
次男: 一柳末昭（1790-1812）
生母不明の子女
三男: 一柳末周（1791-1853）

人物

一柳末英は、藩主として領地の経営に尽力する一方で、『寛政重修諸家譜』の編纂にも携わるなど、文化的な事業にも貢献しました。彼の時代は、小野藩にとって安定した時期であり、その治世は後世にまで語り継がれています。

参考文献

『寛政重修諸家譜』巻第六百四
『[寛政重修諸家譜]] 第四輯』（国民図書、1923年）[国立国会図書館デジタルコレクション
『新訂寛政重修諸家譜 第十』（八木書店、1965年）
一柳貞吉『一柳家史紀要』1933年。国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

* デジタル版 日本人名大辞典+Plus『一柳末英』 - コトバンク

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