七久保村

七久保村（ななくぼむら）

七久保村は、かつて長野県上伊那郡に存在した村で、現在の飯島町大字七久保に相当します。

地理

村域は、念丈岳や奥念丈岳などの山々に囲まれ、与田切川や前沢川などの河川が流れる自然豊かな場所でした。これらの山や川は、村の景観を形成する重要な要素であり、住民の生活にも深く関わっていました。

山：念丈岳、奥念丈岳
河川：与田切川、前沢川

歴史

七久保村は、明治時代に片桐村から独立して成立しました。その後、飯島町と合併するまでの間、独自の歴史を刻んでいます。

1881年（明治14年）8月17日：近世以来、片桐村の一部であった七久保村が独立しました。これは、地域社会の自治意識の高まりや、行政区分の見直しなどが背景にあったと考えられます。
1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、七久保村は単独で自治体を形成しました。これにより、村は独自の行政運営を行うことが可能となり、地域の実情に合わせた政策を展開することが期待されました。
1953年（昭和28年）2月1日：字三林・字袴ヶ腰・字烏帽子ヶ丘の各一部が上片桐村（現・下伊那郡松川町）に編入されました。これは、行政区画の調整や、地域間の連携強化などを目的としたものでしょう。
1956年（昭和31年）9月30日：飯島町と合併し、改めて飯島町が発足しました。これにより、七久保村は廃止され、飯島町の一部となりました。この合併は、行政の効率化や、地域全体の発展を目指したものであったと考えられます。

交通

村内には、日本国有鉄道（現JR）飯田線が通り、高遠原駅と七久保駅が設置されていました。これらの駅は、村の住民にとって重要な交通手段であり、地域間の移動や物資の輸送に利用されていました。

鉄道路線
日本国有鉄道
飯田線
高遠原駅 - 七久保駅


現在、旧村域を中央自動車道が通過していますが、当時は未開通でした。そのため、鉄道が主要な交通手段としての役割を果たしていました。

参考文献

角川日本地名大辞典 20 長野県

関連項目

長野県の廃止市町村一覧

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