七手組

七手組（しちてぐみ）について

七手組は、豊臣秀吉が創設した特別な部隊であり、彼の馬廻組の中から選ばれた実力者たちによって構成されています。この部隊は、主に主君である秀吉の護衛を任務としており、戦国時代において重要な役割を果たしました。

概要

七手組は、秀吉の馬廻衆や近習衆の中から精鋭と見なされた7名の組頭で形成されました。『太閤記』では、この7名が特に強調され、彼らはそれぞれ3,000石から1万石程度の所領を有する武将であり、騎馬武者としての地位を持っていました。特別な組織である七手組は、秀吉の馬廻を7つのグループに分けたものとされています。

江戸幕府における小姓組に類似しているものの、秀吉時代における兵員の配置や各組の定数については確定した情報がありません。この点は、今後の研究によってさらに解明される必要があります。

七手組の活動

小田原征伐の際の秀吉の馬廻組は、12の組で約7,050人を数え、その中には七手組に所属する4つの部隊（堀田組、伊藤組、真野組、速水組）が含まれていました。これらの情報は『小田原陣陣立』に記されています。秀吉が肥前名護屋城に滞在中は、その武将たちが警護にあたる体制が整えられ、約14,900人が配置されていました。

七手組は「大坂七手組」とも呼ばれ、彼らは大坂城の詰衆としても知られています。豊臣家の直参であり、秀吉の死後には豊臣秀頼を側近として支えることになり、関ヶ原の戦いにおいても大坂城の警護に従事しました。

最期の戦い

慶長20年（1615年）の大坂夏の陣では、彼らは冬の陣で人質を取られていた青木一重と徳川に内通していた伊東長実を除いて、全員が落城と共に討ち死にを遂げました。このことは、七手組の忠誠心と戦士としての決意を象徴しています。

組織の構成

七手組の組頭は、彼らの指揮のもとで多くの部隊が連携して行動しており、その組織的な構成は戦の際には非常に重要な意味を持っていました。組頭たちは、その地位と責任においても特別な存在であり、武士としての名誉と忠義を体現しました。

結論

七手組は、豊臣秀吉の時代における特別な騎馬武者の集団として、重要な役割を担い続けました。彼らの存在は、秀吉の政治や軍事において重要な支柱となり、歴史に名を残しています。今後も彼らの活動やその影響についての研究が進むことを期待しています。

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