三原バイパス

三原バイパス

三原バイパスは、広島県三原市糸崎8丁目から同市新倉2丁目に至る、全長9.9 kmの国道2号バイパスです。地域高規格道路である福山本郷道路の一部を構成し、三原市内の交通円滑化に大きく貢献しています。

概要

三原バイパスは、国道2号の交通集中を緩和し、地域の交通アクセス向上を目的に建設されました。設計速度は80 km/hで、完成時には4車線となる予定ですが、現在は暫定2車線で供用されています。

路線データ

起点：広島県三原市糸崎八丁目（国道2号木原道路に接続）
終点：広島県三原市新倉二丁目
総延長：9.9 km
道路規格：第3種第1級
設計速度：80 km/h
車線数：暫定2車線（完成4車線）

歴史

三原バイパスの事業化は1971年度（昭和46年度）に遡ります。都市計画決定を経て、1989年（平成元年）10月26日に工事が着手されました。段階的な開通を経て、2012年（平成24年）3月31日に全線開通に至りました。

1971年度（昭和46年度）：事業化
1984年（昭和59年）3月：都市計画決定
1989年（平成元年）10月26日：工事着手
1999年（平成11年）3月21日：恵下谷ランプ - 頼兼町ランプ間 (2.3 km) 開通
2001年（平成13年）3月20日：中之町ランプ - 恵下谷ランプ間 (1.2 km) 開通
2002年（平成14年）4月27日：頼兼町ランプ - 新倉町ランプ間 (1.8 km) 開通
2007年（平成19年）5月28日：時広ランプ - 中之町ランプ間 (1.6 km) 開通
2012年（平成24年）3月31日：糸崎ランプ - 時広ランプ間 (3.0 km) 開通、全線開通

2016年（平成28年）4月1日には、三原バイパスに並行する現道区間が広島県に移管され、国道185号などとして管理されています。

路線状況

かつては小型自動二輪車も通行可能でしたが、現在は125 cc以下の自動二輪車、原付、軽車両、歩行者は通行禁止となっています。これは、木原道路の開通に伴い、自動車専用道路に近い規制が敷かれているためです。

主要構造物

三原バイパスには、多数の橋梁やトンネルなどの構造物が存在します。主な構造物は以下の通りです。

下木原橋
下木原高架橋 (320m)
下木原トンネル (600 m)
糸崎谷橋 (61 m)
是国トンネル (430m)
是国橋 (18 m)
正分橋 (43 m)
正分トンネル (400m)
福寄トンネル (154 m)
時広トンネル (1,160 m)
中之町高架橋 (228 m)
中之町トンネル (435 m)
河原谷橋 (12 m)
駒ヶ原トンネル (515 m)
恵下谷橋 (28 m)
八坂トンネル (579 m)
小浦橋 (18 m)
西宮トンネル (708 m)
頼兼高架橋・梅林高架橋 (893 m)
頼兼トンネル (620 m)
新倉高架橋 (180 m)

周辺施設

三原バイパス沿いには、道の駅みはら神明の里があります。2012年（平成24年）3月24日にオープンし、地域の名産品販売や休憩施設として利用されています。

交通量

2005年度の道路交通センサスによると、中之町ランプ - 恵下谷ランプ間の平日24時間交通量は15,526台でした。全線開通により、交通量はさらに増加していると考えられます。

位置関係

三原バイパスは、尾道バイパス、木原道路と接続し、広島県内の主要都市を結ぶ広域交通ネットワークの一部を担っています。

(岡山・福山方面) - 尾道バイパス - 木原道路 - 三原バイパス - (広島方面)

関連項目

国道2号
バイパス道路
木原道路
福山本郷道路
地域高規格道路一覧
* 中国地方の道路一覧

もう一度検索