三原聖ペテロ聖パウロ教会

三原聖ペテロ・聖パウロ教会について

三原聖ペテロ・聖パウロ教会は、沖縄県那覇市三原に位置するキリスト教の教会であり、日本聖公会沖縄教区の主教座聖堂としての役割を担っています。この教会は、沖縄におけるキリスト教の歴史と深く結びついており、その活動は地域社会に大きな影響を与えてきました。

沖縄教区の歴史

沖縄におけるキリスト教の伝道は、1846年にイギリスの民間伝道団体である琉球伝道団によって始まりました。ベッテルハイム医師・宣教師が那覇に派遣され、迫害を受けながらも8年間伝道活動を行いました。この期間に、彼は琉球方言聖書やその他の書物を残し、後の沖縄におけるキリスト教の発展に重要な基礎を築きました。

1927年には、青木恵哉師が熊本から沖縄を訪れ、ハンセン病に苦しむ人々の支援活動を開始しました。この活動は、後の国立療養所沖縄愛楽園の設立につながる重要な一歩となりました。

太平洋戦争と沖縄戦という困難な時期を経て、1951年にはアメリカ聖公会から2人の宣教師が派遣され、本格的な伝道活動が再開されました。その中で、那覇市三原に聖ペテロ・聖パウロ教会が設立され、牧港には英語会衆のための教会が建てられました。沖縄の日本復帰に伴い、1972年1月1日に沖縄伝道教区はアメリカ聖公会から日本聖公会に移管され、沖縄教区となりました。

2024年現在、沖縄教区は沖縄本島に11教会、宮古島に2教会、石垣島に1教会の合計14教会を擁しています。教区を統括する主教は、2024年5月からダビデ上原榮正主教が務めています。教区事務所は、沖縄県浦添市前田の沖縄教区センター（ベッテルハイムホール）に置かれています。

聖ペテロ・聖パウロ教会の歴史

三原聖ペテロ・聖パウロ教会の歴史は、1955年にアメリカ軍兵士とその家族のための英語会衆の集まりとして、木造の建物から始まりました。その後、数回の改修を経て、1972年に沖縄教区が日本聖公会に復帰すると同時に、教区の主教座聖堂となりました。老朽化が進行したため、1997年から日本語会衆を中心に改修計画が進められ、2011年には設計競技によって建築アトリエTreppenの案が採用されました。旧教会堂は2015年に解体され、2017年に鉄筋コンクリート造の新会堂が再建されました。

新会堂は、天にそびえる十字架と白い壁が特徴的で、前面には広い広場が設けられています。内部には、オルター、ステンドグラス、パイプオルガンなどが設置され、聖公会聖堂としての風格を備えています。教会の住所は那覇市三原2-23-1で、現在の牧師はイサク岩佐直人司祭です。

教会の関連施設

教会には関連施設として、ナザレ幼稚園があります。地域の子どもたちの教育にも貢献しています。

まとめ

三原聖ペテロ・聖パウロ教会は、沖縄におけるキリスト教の歴史を象徴する教会であり、地域社会との結びつきを大切にしながら、様々な活動を展開しています。日本聖公会沖縄教区の中心的な存在として、これからもその役割を果たし続けるでしょう。


参照項目

日本聖公会沖縄教区


外部リンク
日本聖公会沖縄教区　三原聖ペテロ聖パウロ教会 （Facebook）
* 日本聖公会沖縄教区

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