三吉務

三吉 務の生涯と業績

三吉務（みよし つとむ）は、1878年7月1日に高知県長岡郡新改村で生まれました。彼は日本の基督教界において重要な役割を果たした牧師であり、特に富士見町教会の第4代主任牧師として知られています。彼の人生は、信仰と奉仕に満ちたものだったことでしょう。

教育と早期の活動

三吉は1899年に大阪南教会で鈴木寿一から洗礼を受けました。キリスト教の信仰に目覚めた彼は、1902年に明治学院神学部に入学しますが、その後中退しました。この中退後、1904年4月には日本基督教会の教師試補試験に合格し、伝道師としての道を歩み始めます。彼は福井、高槻、大連と、いくつかの教会で主任を務めることになりました。

海外での学び

1908年に彼は渡米し、イリノイ州オマハ神学校とプリンストン神学校で更なる学びを重ねます。この海外での経験は、彼の信仰と教会活動に大きな影響を与えたことでしょう。彼は信仰の深みを増し、将来の牧師としての基盤を築くこととなります。

大連教会の主任として

三吉は1913年2月に大連教会の主任に就任します。この頃、彼のリーダーシップと信仰は多くの信者に影響を与え、多くの人々を導く存在となりました。彼は伝道活動に熱心に取り組み、多くの人々にキリストのメッセージを伝えるために尽力しました。

富士見町教会の牧師時代

1927年、三吉は南廉平の後を受けて富士見町教会の牧師に就任します。この教会での彼の活動は非常に重要であり、教会の発展に寄与しました。彼は献身的に信者たちのために働き、彼らの信仰を支える役割を果たしました。また、1948年には牧師職を辞任し、名誉牧師となりますが、それでも教会に対する彼の影響は続きました。

満州伝道会と東京教区議会

三吉は日匹信亮らと共に満州伝道会を設立し、伝道活動を推進しました。また、日本基督教団の初代東京教区議会議員も務め、教団の発展に寄与しました。彼の活動は日本国内外でのキリスト教信者の結束に貢献し、教会の枠を超えた協力を促進しました。

生涯の終わり

三吉務は1975年7月31日に亡くなりましたが、彼の信仰と教会への献身は今日でも多くの人々に受け継がれています。彼の人生は、日本のキリスト教教育と伝道活動において極めて重要なものであり、教会の歴史に名を刻む人物となりました。

参考文献

• - 『キリスト教人名辞典』日本基督教団出版局、1986年
• - 『日本キリスト教歴史大事典』教文館、2003年

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