三國志12

『三國志12』は、2012年にコーエーテクモゲームスからリリースされた歴史シミュレーションゲームであり、人気シリーズ「三國志」の第12作目にあたります。本作は、前作『三國志11』までとは異なり、ノートパソコンやネットブックといった比較的低スペックな環境での動作を重視して開発されました。これは、より多くのユーザーが快適にゲームを楽しめるようにという意図によるものです。

具体的には、動作環境の要求スペックが抑えられています。前作から6年の歳月が経過しているため、PCの性能は一般的に向上しているものの、それに合わせて過度に高い性能を要求するのではなく、幅広いPC環境で動作するように配慮されました。このため、ゲームシステム全体が簡略化されており、例えば、後半年代の武将やシナリオの数が削減されています。

また、『三國志IX』以降採用されてきた一枚マップや、『三國志11』で導入された箱庭内政システムも廃止されています。これにより、ゲーム全体のデータ量を削減し、低スペックPCでの動作を可能にしています。これらの変更は、ゲームの複雑さを軽減し、よりカジュアルなプレイ体験を提供する狙いがあったと考えられます。

本作の大きな特徴の一つとして、オンライン対戦機能が挙げられます。製品版に加えて、無料で入手できる対戦版でもオンライン対戦が可能です。このオンライン対戦機能の実装により、ゲームソフトの転売が事実上不可能になったという側面もあります。

2018年1月17日からは、パワーアップキット版がSteamでダウンロード販売されています。ただし、Steam版にはオンライン対戦機能は搭載されていません。

ゲームには、紀元前246年の「戦国七雄」から、西暦251年の「英雄集結」や「信長転生」といった架空シナリオまで、幅広い時代のシナリオが用意されています。以下に、シナリオの一覧を示します。

紀元前246年 1月　戦国七雄
184年 2月　黄巾の乱
187年 7月　漢朝騒乱(PK)
190年 1月　反董卓連合
193年 4月　徐州変遷(PK)
195年 1月　群雄割拠
200年 5月　官渡の戦い
200年 10月　覇王袁紹(PK)
207年 9月　三顧の礼
[208年]] 8月　[[赤壁の戦い]
214年 6月　益州平定
[219年]] 7月　漢中王[[劉備]
223年 8月　五路侵攻戦(PK)
251年 1月　英雄集結 ★
* 251年 1月　信長転生 ★

動作環境は、Windows XP SP3以降、Vista、7に対応しており、CPUはCeleron 1.2GHz以上またはATOM 1.5GHz以上、メモリは1GB以上が必要です。ハードディスクの空き容量は5GB以上、ディスプレイは1024×576ピクセル以上、ネットワーク接続環境が必須となります。また、16bitステレオ48kHzのWAVE音源に対応しています。

『三國志12』は、幅広いユーザーが手軽に三国志の世界を楽しめるように、様々な工夫が凝らされた作品です。オンライン対戦機能や豊富なシナリオなど、多くの魅力的な要素が含まれています。公式サイトでは、より詳しい情報や関連コンテンツを閲覧することができます。

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