三國志IX
『三國志IX』は、2003年にコーエーテクモゲームスから発売された歴史シミュレーションゲームであり、三國志シリーズの第9作にあたります。本作は、これまでのシリーズ作品からゲームシステムを大きく変更し、戦略性と自由度を向上させています。音楽は栗山和樹氏が担当しています。
『三國志IX』では、『三國志VII』や『VIII』で採用されていた武将プレイから、再び君主プレイへと回帰しました。プレイヤーは君主となり、内政、外交、戦争を通じて勢力を拡大し、最終的に他のすべての勢力を滅亡させることを目指します。空白都市や異民族の都市は必ずしも支配する必要はありませんが、クリア時の状況によってエンディングが分岐します。
初期状態では隠されている倭の勢力は、特定のイベントを起こすことで出現するようになります。また、廉価版やUSBメモリ版も発売されましたが、一部サービスや拡張機能には制限があります。
本作の最大の特徴は、一枚マップを採用した点です。これにより、都市や部隊の動きがシームレスに表示されるようになり、プレイヤーはマップ全体を見渡しながら戦略を立てる必要があります。軍勢の移動や戦闘もマップ上で行われ、連鎖的に戦争が起こりやすい展開となっています。
ゲーム内での時間の流れは10日ごとで、戦略フェイズで武将に指示を出し、進行フェイズでその指示が実行されます。遠方の都市への探索や外交には日数を要するため、計画的な行動が求められます。
戦闘は自動進行で、最大5人の武将を配属した部隊が、マップ上で自動的に攻撃を行います。各武将が持つ兵法を組み合わせることで、戦闘を有利に進めることができます。また、マップ上には障害物を設置することも可能で、時間稼ぎや戦略的な配置を行うこともできます。同盟は結べませんが、外交関係が良好な勢力に攻め込むと、信望や忠誠度が低下します。
本作では、プレイヤーの行動や勢力状況によって、エンディングが大きく分岐します。隋の登場まで繁栄を続けるエンディングから、南北朝時代に突入するもの、早期に滅亡してしまうものまで、様々な結末が用意されています。エンディングの分岐には、以下の要素が影響します。
登場武将数は650名と、当時としてはシリーズ最多を誇ります。武将の育成要素も特徴で、コマンド実行時にランダムで能力が上昇します。PS2版では、さらに能力育成の自由度が増しています。また、シリーズの中でも末期の武将が特に充実しています。
仕事のない武将には、人材探索をさせることができ、条件次第でアイテムやイベントが発生します。異民族は強力な兵力を持つ一方で、滅亡させればプレイヤーも利用可能になります。また、州刺史が州牧より上位に設定されている点も特徴です。
シナリオは全部で20編あり、最初は15編が選択可能で、クリアすると残り5編が解放されます。シナリオには通常の歴史シナリオに加え、IFシナリオも含まれています。また、ダウンロードコンテンツとして追加シナリオも存在します。オープニングナレーションは郷里大輔氏が担当しています。
パワーアップキットでは、ゲームシステムがさらに拡張されています。
また、有料会員向けにオリジナルアイテムを作成できるエディタも提供されています。
PC版では、CPU勢力が兵糧不足で自滅しやすい傾向があります。PS2版では、武将の育成要素が強化されており、兵法も自由に習得できます。兵士抜擢システムもPS2版の方が強力ですが、設定で調整可能です。
『三國志IX』は、戦略性の高いゲームシステムと多彩なシナリオ、豊富な武将が登場する、三国志ファン必携の作品です。
ゲーム概要
『三國志IX』では、『三國志VII』や『VIII』で採用されていた武将プレイから、再び君主プレイへと回帰しました。プレイヤーは君主となり、内政、外交、戦争を通じて勢力を拡大し、最終的に他のすべての勢力を滅亡させることを目指します。空白都市や異民族の都市は必ずしも支配する必要はありませんが、クリア時の状況によってエンディングが分岐します。
初期状態では隠されている倭の勢力は、特定のイベントを起こすことで出現するようになります。また、廉価版やUSBメモリ版も発売されましたが、一部サービスや拡張機能には制限があります。
主なゲームシステム
一枚マップの採用
本作の最大の特徴は、一枚マップを採用した点です。これにより、都市や部隊の動きがシームレスに表示されるようになり、プレイヤーはマップ全体を見渡しながら戦略を立てる必要があります。軍勢の移動や戦闘もマップ上で行われ、連鎖的に戦争が起こりやすい展開となっています。
ゲーム内での時間の流れは10日ごとで、戦略フェイズで武将に指示を出し、進行フェイズでその指示が実行されます。遠方の都市への探索や外交には日数を要するため、計画的な行動が求められます。
戦闘システム
戦闘は自動進行で、最大5人の武将を配属した部隊が、マップ上で自動的に攻撃を行います。各武将が持つ兵法を組み合わせることで、戦闘を有利に進めることができます。また、マップ上には障害物を設置することも可能で、時間稼ぎや戦略的な配置を行うこともできます。同盟は結べませんが、外交関係が良好な勢力に攻め込むと、信望や忠誠度が低下します。
多様なエンディング
本作では、プレイヤーの行動や勢力状況によって、エンディングが大きく分岐します。隋の登場まで繁栄を続けるエンディングから、南北朝時代に突入するもの、早期に滅亡してしまうものまで、様々な結末が用意されています。エンディングの分岐には、以下の要素が影響します。
- - 異民族を倒したかどうか
- - 君主と相国となる武将の相性
- - 後継者の能力、血縁の有無、相性
- - 特定国の内政の充実度
- - 配下武将数
- - 兵士数
- - 相国、大元帥、西域都護となる武将の能力や熟練度
- - アイテム所持数
その他の特徴
登場武将数は650名と、当時としてはシリーズ最多を誇ります。武将の育成要素も特徴で、コマンド実行時にランダムで能力が上昇します。PS2版では、さらに能力育成の自由度が増しています。また、シリーズの中でも末期の武将が特に充実しています。
仕事のない武将には、人材探索をさせることができ、条件次第でアイテムやイベントが発生します。異民族は強力な兵力を持つ一方で、滅亡させればプレイヤーも利用可能になります。また、州刺史が州牧より上位に設定されている点も特徴です。
シナリオ
シナリオは全部で20編あり、最初は15編が選択可能で、クリアすると残り5編が解放されます。シナリオには通常の歴史シナリオに加え、IFシナリオも含まれています。また、ダウンロードコンテンツとして追加シナリオも存在します。オープニングナレーションは郷里大輔氏が担当しています。
通常シナリオ
- - 黄巾の乱と桃園の誓い（184年2月）
- - 曹操の挙兵と反董卓連合（190年1月）
- - 呂布の兗州強奪と小覇王出陣（194年6月）
- - 官渡の戦いと中原の覇者（200年4月）
- - 三顧の礼と赤壁の戦い（207年1月）
- - 周瑜の死と馬超の復讐（211年7月）
- - 漢中王劉備と関羽の不覚（219年7月）
- - 南蛮王孟獲と諸葛亮の南征（225年7月）
- - 第五次北伐と諸葛亮の死（234年4月）
- - 剣閣攻防と蜀の滅亡（263年7月）
IFシナリオ
- - 孫堅の中興（191年2月）
- - 白馬将軍の威（191年7月）
- - 皇帝呂布（197年6月）
- - 漢の忠臣ここにあり（200年1月）
- - 華北の覇者袁紹（200年10月）
- - 周瑜の天下二分計（210年10月）
- - 曹家分裂（220年1月）
- - 西蜀動乱（264年1月）
- - 超・三國志（208年1月）
- - 英雄集結（281年1月）
追加シナリオ
- - 虎狼の帰還（194年）
- - 蒼天は死なず（184年）
パワーアップキット
パワーアップキットでは、ゲームシステムがさらに拡張されています。
- - 中継点の追加：部隊の進軍ルートを自由に設定可能
- - トライアルストーリー：シナリオに沿って進むステージクリア型のモード
- - 兵士抜擢システム：有能な兵士を武将として登用可能
- - 勢力統合システム：勢力を統合できる
- - 登場武将のエディタシステム：武将の能力値などを自由に設定可能
- - 新武将の追加
- - 都市兵法：都市の防御力を強化
また、有料会員向けにオリジナルアイテムを作成できるエディタも提供されています。
PC版とPS2版の違い
PC版では、CPU勢力が兵糧不足で自滅しやすい傾向があります。PS2版では、武将の育成要素が強化されており、兵法も自由に習得できます。兵士抜擢システムもPS2版の方が強力ですが、設定で調整可能です。
『三國志IX』は、戦略性の高いゲームシステムと多彩なシナリオ、豊富な武将が登場する、三国志ファン必携の作品です。
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