三宅康盛

三宅康盛（みやけ やすもり）は、慶長5年（1600年）に挙母藩（のち亀山藩）の第2代藩主である三宅康信の長男として生まれました。幼少の頃より父と共に徳川家康に仕え、慶長19年（1614年）からの大坂の陣では駿府城や淀城の守備に当たりました。

寛永3年（1626年）には、大御所・徳川秀忠と第3代将軍・徳川家光の上洛に随行し、その功績を認められ、従五位下・大膳亮に叙位・任官されました。寛永9年（1632年）に父・康信が死去すると、家督を継いで亀山藩主となります。

寛永13年（1636年）には、故郷である三河挙母へ移封され、挙母藩主となりました。その後も、寛永16年（1639年）、慶安3年（1650年）、承応3年（1654年）の3度にわたり大坂城在番を務め、寛永20年（1643年）には駿府城在番も務めました。これらの役職からも、康盛が幕府から厚い信頼を得ていたことが伺えます。

明暦3年（1657年）12月29日、江戸の藩邸にて58歳で亡くなりました。跡を継いだのは長男の康勝です。

系譜

父：三宅康信
母：戸田一西の娘
正室：
内藤松子、貞松院（内藤政長の娘）
子女：
三宅康勝（長男） - 生母は貞松院（正室）
伊東祐豊継室
内藤忠吉正室

三宅康盛は、大坂の陣をはじめとする軍事的な活躍に加え、幕府の要職を歴任したことで、その治世は安定していたと評価されています。また、大名としての務めを果たす一方で、自身のルーツである三河の地を大切にし、故郷への移封を強く望んだとされています。彼の生涯は、江戸時代初期の大名としての生き方を示す好例と言えるでしょう。

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