三役

三役とは

三役（さんやく）とは、組織を構成する重要な立場にある三名の役職やその人物を指します。この用語は、さまざまな分野で使われ、その意味は異なる場合があります。以下に、いくつかの具体例を挙げてみましょう。

大相撲における三役

大相撲の世界では、三役とは幕内力士の中での特定の順位を持つ力士たちを指します。具体的には、以下の3つのポジションがこれに該当します。

1. 大関
2. 関脇
3. 小結

現代では、これに横綱も含まれることがあります。特に、三役揃い踏みという儀式では、大関、関脇、小結、さらには横綱が土俵上で集まって四股を踏むことが特徴です。番付次第で大関が一人だったり不在であったりする場合、平幕が含まれることもあります。


また、三役が千秋楽結びの三番に登場する場合、最高位の力士が出ることが求められ、こちらには横綱や大関が含まれます。

茶道と能楽の三役

茶道においては、三役は次の役職を指します。
1. 亭主
2. 正客
3. 末客（お詰め）

能楽では、シテ方に対する役割として、以下の三つが三役とされています。
1. ワキ方
2. 囃子方
3. 狂言方

江戸時代における三役

江戸時代の地方役人の中にも三役が存在しました。具体的には、以下のような役職が含まれます。
1. 庄屋 / 名主 / 肝煎
2. 組頭 / 年寄
3. 百姓代

また、高掛三役として次の項目も重要です。
1. 御伝馬宿入用米
2. 六尺給米
3. 御蔵前入用金

現代の政党や組織における三役

現代においては、さまざまな政党がそれぞれの三役を持っています。たとえば、自由民主党の三役に関しては、次のポジションが定義されています。
1. 幹事長
2. 総務会長
3. 政務調査会長

日本共産党では、
1. 委員長
2. 副委員長
3. 書記局長
の三役が存在します。さらに、民主党では執行部として次のような役職が三役にあたります。
1. 代表
2. 代表代行
3. 幹事長

地方公共団体における三役

地方自治体でも三役は存在し、市町村では以下のような役職が当てはまります。
1. 市町村長
2. 助役
3. 収入役

都道府県については、次のような役職が含まれます。
1. 都道府県知事
2. 副知事
3. 出納長

その後、2007年の地方自治法改正により、助役や収入役といった職務が別の役職に置き換わったため、現代の自治体では市町村長や副市町村長の役割が強調されるようになりました。

このように「三役」という言葉は、さまざまな歴史的背景や文化に基づいており、それぞれが異なる現れ方をしています。

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