三村展久

三村展久 元騎手：地方競馬を駆け抜けた15年

三村展久氏は、2001年に福山競馬場でデビューした元地方競馬騎手です。地方競馬教養センター騎手課程第73期生として、華々しいデビューを飾り、その後、数々の栄光と転身を経験しました。

福山競馬場での活躍

2001年4月29日、福山競馬場で騎手としてデビューを果たした三村氏は、同年5月6日に初勝利を挙げます。その後も順調に勝ち星を重ね、2005年には地方競馬通算100勝を達成。2006年には重賞初制覇となる福山大賞典を制覇するなど、福山競馬場を代表する騎手として活躍しました。2007年には地方通算200勝、2009年には300勝の節目を突破し、着実にキャリアを重ねていきました。 福山競馬場での所属厩舎は、最初は東森優厩舎、後に戸川吉和厩舎に移籍しています。400勝を達成した際には、3666戦目という記録も残しました。

南関東、佐賀、高知への転籍

2013年、福山競馬場の廃止に伴い、三村氏は南関東の大井競馬場に移籍しました。橋本和馬厩舎、高橋三郎厩舎と所属厩舎を変えながら騎乗を続けますが、移籍から約1年後の2013年12月、一度は引退を発表します。

しかし、三村氏の競馬への情熱は消えることはありませんでした。2015年、地方競馬騎手免許試験に合格し、佐賀競馬場で現役復帰を果たします。佐賀での騎乗は1年にも満たず、高知競馬場の松木啓助厩舎へ移籍。そして2018年7月31日、再び引退を決断し、厩務員に転身しました。

華麗なる騎手人生と主な騎乗馬

三村氏の騎手生活は、常に挑戦と変化に満ち溢れていました。福山競馬場での成功、南関東への移籍、そして佐賀、高知での活躍と、様々な環境で実力を発揮しました。そのキャリアの中で、数々の名馬に騎乗し、勝利に貢献しました。主な騎乗馬には、ユキノホマレ（福山大賞典、ローゼンホーマ記念）、コルドバクィーン（福山3歳牝馬特別）、ザラストアラビアン（開設60周年記念アラブ特別レジェンド賞）、ストロングジョイス（クイーンカップ）、アグリノキセキ（福山ダービー）、イワミノキズナ（ヤングチャンピオン）、フレアリングマリー（クイーンカップ）、ビーボタンダッシュ（ファイナルグランプリ）、ワイルドコットン（黒潮マイルチャンピオンシップ）、セトノプロミス（黒潮スプリンターズカップ）など、多くの活躍馬が名を連ねています。

6571戦920勝の輝かしい記録

地方競馬における三村氏の通算成績は、6571戦920勝、2着835回という輝かしいものです。勝率14.0%、連対率26.7%という数字は、その高い実力を証明しています。

引退後

騎手引退後は厩務員として競馬界に貢献しています。長年に渡る騎手生活で培った経験と知識は、今後の活躍にも期待を持たせてくれます。

人物像

プライベートでは釣りが趣味という一面も持ち合わせています。

三村展久氏は、地方競馬の歴史に名を刻んだ騎手の一人と言えるでしょう。その激動に満ちたキャリアは、多くの競馬ファンに感動と勇気を与え続けています。彼の今後の活躍にも期待したいところです。

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