三条実綱

三条実綱（さんじょう さねつな）は、戦国時代から安土桃山時代にかけての公卿であり、公宣という初名を持ちました。内大臣・三条西実枝の子として生まれ、正親町天皇の時代に朝廷に仕えました。

生涯

三条実綱は、三条家の分家である正親町三条家からさらに分かれた三条西家の三条西実枝を父として生を受けました。母は内大臣である正親町三条公兄の娘でした。

本家筋にあたる三条家の当主であった公頼が、周防国へ下向中に大寧寺の変に巻き込まれて亡くなり、後継者もいなかったため、実綱が三条家を相続することとなりました。永禄12年（1569年）に叙爵を受け、清華家の当主として異例の速さで昇進を果たしました。幼い頃から侍従や左近衛中将などを歴任し、天正8年（1580年）には正三位・権中納言にまで上り詰めましたが、その翌年に20歳という若さで亡くなりました。

その早すぎる死は惜しまれ、死後に右大臣が追贈されました。実綱の死後、兄である公国の次男・公広が三条家を相続しました。

系譜

父：三条西実枝（1511-1579）
母：正親町三条公兄の娘
妻：不詳
継承者：三条公広（1577-1626） - 三条西公国の次男


三条実綱は、短くも激しい生涯の中で、公卿として目覚ましい活躍を見せました。若くして উচ্চ位に昇進し、将来を嘱望された人物であったと言えるでしょう。

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