三河湾スカイライン

三河湾スカイライン：絶景と歴史を巡る道

三河湾スカイラインは、愛知県の額田郡幸田町から蒲郡市へと続く全長約16.3kmの道路です。かつては愛知県道路公社が管理する有料道路でしたが、2006年に無料開放され、現在は愛知県道525号蒲郡環状線の一部として親しまれています。

歴史

建設の構想は、蒲郡市の形原温泉から三ヶ根山を経由して幡豆町を結ぶ三ヶ根山スカイラインと接続し、広域的な観光開発を目指すものでした。1967年には蒲郡商工会議所を中心に促進期成同盟会が結成され、測量や建設の認可を経て、1968年に起工式が行われました。

1971年には柏原料金徴収所から桑谷山荘までの区間が開通し、1973年10月31日には幸田町の深溝天王前から蒲郡市豊岡町国坂までの全線が開通しました。総工費は220億円にのぼります。当初は「三河パークライン」計画として、本宮山スカイラインや鳳来寺山パークウェイなどと接続する壮大な構想もありましたが、残念ながら実現には至りませんでした。

2006年の無料開放以降、愛知県に移管されましたが、有料道路時代のような維持管理が難しくなり、沿道の駐車場は閉鎖されました。

現在の状況

無料化された現在、三河湾スカイラインは道路の老朽化が目立ち、舗装の傷みや草木の繁茂が課題となっています。特に台風後などは落下物が多く、走行には十分な注意が必要です。

しかし、蒲郡市柏原町から三谷町の三谷温泉にかけては、三河湾国定公園の一部として指定されており、観光路線としての魅力は依然として残っています。かつてのような賑わいはありませんが、ドライブやツーリングで訪れる人々にとって、三河湾の美しい景色は今も変わらず心を癒してくれるでしょう。

通行規制

現在、土砂崩れのため一部区間が通行止めとなっています（2023年6月時点）。

また、時間雨量や連続雨量に応じて通行規制が行われる場合があります。

ドライブの注意点

• - 路面状況が悪いため、運転には十分注意してください。
• - 夏場は草木がはみ出している箇所があるため、注意が必要です。
• - 台風などの後は、落下物に注意してください。

三河湾スカイライン沿線

• - 天の丸
• - 岡崎市民休養施設桑谷山荘（坂本IC）

最後に

三河湾スカイラインは、かつての栄華と現在の課題を抱えながらも、三河湾の絶景を望むことができる貴重な観光資源です。訪れる際には、安全に注意しながら、その美しい景色を堪能してください。

もう一度検索