三浦忠次郎

三浦忠次郎

三浦忠次郎（みうら ちゅうじろう）は、1888年（明治21年）に東京府で生まれ、1962年（昭和37年）に没した大日本帝国陸軍の軍人です。最終階級は陸軍中将で、功三級を受章しています。

経歴

三浦は陸軍士官学校第25期と陸軍大学校第33期を卒業し、軍人としてのキャリアをスタートさせました。1935年（昭和10年）には朝鮮軍参謀に就任し、その後、1937年（昭和12年）8月に陸軍歩兵大佐に進級。陸軍士官学校附として後進の育成に携わった後、1938年（昭和13年）には歩兵第4連隊長に任命されました。

1939年（昭和14年）8月、陸軍少将に進級し、歩兵第130旅団長（第13軍・第116師団）として日中戦争に出征。安慶に駐屯し、揚子江岸冬季作戦、皖南作戦、皖浙作戦、大別山作戦といった数々の作戦に参加しました。これらの作戦を通じて、彼は指揮官としての経験を積み重ねていきました。

1941年（昭和16年）10月には第4師団司令部附となり、1942年（昭和17年）7月18日に第4師団兵務部長に就任。同年12月2日には陸軍中将に進級し、第64独立歩兵団長に任命されました。1943年（昭和18年）10月1日には第69師団長（第1軍）に親補され、霊宝会戦を指揮。この戦いでは、本村千代太歩兵第59旅団長が戦死するなど激戦となりましたが、敵軍を撃破する戦果を挙げました。その後、第13軍隷下に編入され、終戦時は嘉定に位置していました。

戦後、1948年（昭和23年）1月31日に公職追放仮指定を受け、軍人としての経歴を終えました。

人物

三浦忠次郎は、日中戦争において数々の作戦を指揮し、激戦地での勝利に貢献した軍人です。特に、第69師団長として参加した霊宝会戦は、彼の軍歴の中でも重要な位置を占めています。しかし、戦後は公職追放となり、その後の人生は明らかになっていません。

参考文献

福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。
外山操 編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。ISBN 4829500026。

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