三浦数馬

三浦 数馬（みうら かずま）

三浦数馬は1979年7月18日生まれの日本の元プロボクサーです。青森県弘前市出身で、ボクシング界では第33代日本スーパーバンタム級王者として知られています。彼はドリームボクシングジムに所属し、大学時代には東洋大学で学びながらボクシング部の主将を務めていました。ストレートを武器とした技巧派で、そのスタイルは変則の右ボクサーファイターと称されています。リング内での鋭いテクニックとファイトスタイルが多くのファンを魅了し、ニックネームは「SWEET」です。

来歴

彼のボクシングのキャリアは青森県立弘前実業高等学校でスタートしました。在学中にはインターハイでベスト8に進出し、高校卒業後は東洋大学へ進学。大学でもボクシングに情熱を注ぎ、ボクシング部では主将として関東大学ボクシングリーグ2部での活躍が印象的です。大学時代には、WBC世界バンタム級王者となることになる山中慎介との対戦でも勝利を収めるなど、将来を嘱望されるボクサーでした。

卒業後、彼はしばらく会社員として働いた後、ドリームジムに入門し、プロボクサーとしての道を歩み始めました。2003年2月28日、後楽園ホールでスーパーバンタム級でプロデビューし、寺西康太郎との初戦を2ラウンドTKOで勝利。プロ入り早々から鮮烈なスタートを切りました。その後は、2004年11月17日に松本陽一との試合を含む5連勝を達成し、その内訳の4試合ではKO勝ちを記録しました。

2006年4月20日には、日本バンタム級10位の小林祐生相手に再起戦を行い、8ラウンド判定勝ちを収め、日本バンタム級7位に名前を連ねました。彼の名声はさらに高まり、2007年10月8日にスーパーバンタム級5位になった後は、同1位の木村章司と対戦しましたが、この試合では10ラウンドの判定で引き分けに終わり、連勝がストップしました。

その後も厳しい試合が続きました。2008年5月25日には弘前市で20年ぶりのプロボクシング興行に出場し、福島学との試合は偶発的なバッティングで負傷ドローとなり、さらに2008年10月4日には、日本スーパーバンタム級王者の下田昭文との対戦を果たし、8ラウンドでの負傷判定により王座を獲得しました。

しかし、初防衛戦となった2009年2月25日では再び木村章司と対戦した結果、2ラウンドKOで敗北し、王座を失うことになりました。この試合に続く同年7月3日には、日本タイトル挑戦権獲得トーナメントでの準決勝で田内絹人に対して不利な判定で敗れた結果、7月13日には自身のブログを通じて引退を発表しました。

戦績

三浦数馬のアマチュアボクシング戦績は、37試合中20勝（6KO・RSC）17敗、プロボクシングでは16試合中12勝（5KO）1敗（1KO）3分となっています。彼の卓越したボクシング技術と戦闘精神は、今もなお多くの人々に印象を残し続けています。

現在

引退後は、母校である東洋大学のボクシング部の監督として、後輩たちの育成に取り組んでいます。自身の経験を生かし、選手たちに技術や精神面での指導を行っています。三浦数馬のボクシングへの情熱は、現在も変わることなく続いています。

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