三浦明敬

三浦明敬（みうら あきひろ）

三浦明敬は、江戸時代中期に活躍した大名で、下野壬生藩の第3代藩主、日向延岡藩主、三河刈谷藩の初代藩主を務めました。美作勝山藩三浦家第3代でもあります。

生涯

下野壬生藩の第2代藩主・三浦安次の長男として生まれました。天和2年（1682年）に父の死去により家督を継ぎ、壬生藩主となります。貞享3年（1686年）11月には朝廷との連絡役である奏者番に任命されましたが、翌年、勤務怠慢を理由に処罰を受けました。元禄2年（1689年）には幕府の要職である若年寄に就任しています。

元禄5年（1692年）2月23日、3000石の加増を受け、2万3000石で日向国延岡へ移封されました。延岡藩では、先代の有馬家時代に発生した一揆の影響で苦労したと伝えられていますが、積極的に藩政改革を推し進め、藩財政の立て直しに尽力したとされています。

正徳2年（1712年）7月には、三河刈谷へ再び移封されました。享保9年（1724年）2月、三男の明喬に家督を譲り隠居し、翌年の3月10日に68歳でこの世を去りました。

系譜

父：三浦安次（1633-1682）
母：織田氏
正室：鍋島光茂の養女 - 鍋島直能の娘
継室：田中満吉の娘
三男：三浦明喬（1689-1726）
側室：三枝氏 他多数
生母不明の子女
次男：三浦重次（1683-1695）
男子：三浦明胤
五男：三浦義理（1696-1756） - 三浦明喬の養子


三浦明敬は、激動の時代を生き抜き、複数の藩の藩主を務め、その統治において様々な課題に立ち向かいました。奏者番や若年寄といった幕府の要職も経験し、その生涯は江戸時代中期の大名の一つの典型を示すものと言えるでしょう。

もう一度検索