三浦義理

三浦義理（みうら よしさと）

三浦義理は、江戸時代中期の大名であり、三河国刈谷藩の3代藩主、そして後に三河西尾藩の初代藩主となりました。美作国勝山藩三浦家の5代目でもあります。

生涯

元禄9年（1696年）、日向延岡藩主（後に刈谷藩初代藩主）である三浦明敬の五男として、延岡で誕生しました。当初、父の跡は兄の明喬が継いでいましたが、兄の実子が早世し、さらに三男の明次も幼少であったため、享保11年（1726年）に兄の死をきっかけに養子となり家督を継ぎ、刈谷藩主となりました。

延享元年（1744年）5月15日には46歳で奏者番に任じられ、延享2年（1745年）12月21日には江戸城西の丸若年寄に昇進しました。その後、延享4年（1747年）2月11日に三河西尾への移封を命じられます。寛延2年（1749年）6月末には西の丸若年寄を辞任し、隠居。家督は養子とした明次に譲りました。

また、植村千吉の事件（植村恒朝の項目参照）に関連して、一族で5000石を領する旗本、三浦梐次（みうら よりつぐ、通称：三浦肥後守）が大目付に対し偽証を行ったとして改易処分となった際、梐次は下総古河藩主の本多忠敞にお預けとなりましたが、その息子である員次（三浦織部正）は義理の元に預けられました。

西尾藩主となってからは、藩の内政に力を入れ、宝暦元年（1751年）には検地や新田開発を行い、藩の収入増加に努めました。しかし、藩内では兄の子である明次が成長するにつれて、家臣団が義理派と明次派に分かれ、家督をめぐって対立するなど混乱も生じました。

宝暦6年（1756年）7月3日、三浦義理は61歳でこの世を去りました。跡は養子の明次が継ぎました。

系譜

父：三浦明敬（1658年 - 1725年）
母：不詳
養父：三浦明喬（1689年 - 1726年）
室：富永氏
長男：三浦矩次（1747年 - 1780年）
生母不明の子女
女子：酒井忠儔正室
養子
* 男子：三浦明次（1726年 - 1798年） - 三浦明喬の三男

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