三田駅 (兵庫県)

三田駅：兵庫県三田市の交通拠点

三田駅は、兵庫県三田市の中心部に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）と神戸電鉄の駅です。JR西日本における駅番号はJR-G61、神戸電鉄ではKB29となっています。JRと神戸電鉄の両線が乗り入れるターミナル駅として、三田市における重要な交通拠点としての役割を担っています。

歴史

三田駅の歴史は古く、1899年（明治32年）に阪鶴鉄道の終着駅として開業しました。その後、国有化を経て、1912年（明治45年）には福知山線所属駅となります。1915年（大正4年）には有馬鉄道（後の国鉄有馬線）が開業し、三田駅に乗り入れるようになり、1943年（昭和18年）に有馬線が休止されるまで、有馬温泉へのアクセス拠点として機能していました。1928年（昭和3年）には神戸有馬電気鉄道（現在の神戸電鉄）三田線が開業し、JRと神戸電鉄の乗換駅としての歴史が始まりました。

その後、国鉄の民営化（1987年）、橋上駅舎化（1987年）、ICOCA導入（2003年）、駅ナンバリング導入（2018年）など、時代の変化とともに駅は進化を遂げてきました。神戸電鉄側も、駅舎改修（1988年）、ホーム改良（1991年）、自動改札機導入（1998年）など、利用者の利便性向上のための整備が積極的に行われています。

駅構造

JR西日本

JR三田駅は、相対式2面2線の地上駅で、橋上駅舎を有しています。ホームの有効長は10両分ですが、乗降口に合わせてかさ上げされた部分は8両分です。改札口は橋上駅舎に1ヶ所あり、みどりの窓口、みどりの券売機、トイレ、AED、コインロッカーなどが設置されています。駅舎内にはコンビニエンスストアも入居しています。かつては、中線が1本存在し、緊急時の列車待避などに使用されていましたが、現在は撤去されています。

神戸電鉄

神戸電鉄三田駅は、頭端式2面2線の地上駅です。2番線には両側にホームがありますが、現在は南側のホームのみが使用されています。ホームの有効長は5両分ですが、5両編成の列車は入線したことがありません。改札口はホームの西側に1ヶ所あり、駅員が終日常駐しています。改札口付近にはトイレ、AED、コインロッカーなどが設置されています。

ダイヤ

JR西日本

日中時間帯は、新三田駅～大阪駅間を運行する区間快速が毎時4本発着します。日中以外の時間帯は、丹波路快速、快速、普通列車が停車し、特急「こうのとり」も停車します。

神戸電鉄

日中は、1番線に公園都市線の列車、2番線に三田線の列車が発着します。新開地行きとウッディタウン中央行きが交互に発車し、1時間あたり計8本が運行されています。

駅周辺

三田駅周辺は再開発が進み、南口を中心に駅ビルや商業施設が集中する繁華街となっています。繁華街から離れると住宅地が広がり、ベッドタウンとしての機能も持ち合わせています。バス路線も充実しており、神姫バスが市内各地、加東市、三木市方面への路線を運行しています。

隣の駅

JR西日本

西宮名塩駅 - 三田駅 - 新三田駅

神戸電鉄

三田本町駅 - 三田駅

まとめ

三田駅は、JR西日本と神戸電鉄の2路線が乗り入れる、三田市の中心的な交通拠点です。長い歴史を持ち、近年の再開発により、周辺地域も発展を遂げています。今後ますます重要な役割を担っていくことが期待される駅です。

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