三育学院短期大学

三育学院短期大学について

三育学院短期大学は、1971年に設立された私立短期大学で、千葉県夷隅郡大多喜町にキャンパスを構えていました。学校法人三育学院が運営し、セブンスデー・アドベンチスト教会を母体とするキリスト教系の大学として知られていました。2016年に閉校し、2017年に廃止認可されました。

建学の精神

「知育・徳育・体育」を建学の理念とし、バランスの取れた人格形成を目指していました。

教育

英語コミュニケーション学科では、実践的な英語運用能力の育成に注力し、海外留学や海外大学への編入学を支援していました。2004年度からは新しいプログラムを導入し、国際的なコミュニケーション能力の向上を図っていました。看護学科では、キリスト教の精神に基づいた心のケアを重視した教育が行われていました。

沿革

1898年：W.C.グレンジャー宣教師により、東京麻布に芝和英聖書学校が開設。
1926年：千葉県君津郡神納村（現袖ケ浦市）に移転し、日本三育学院に改称。
1971年：三育学院短期大学が開学し、英語学科が設置される。
1978年：千葉県夷隅郡大多喜町に移転。
1987年：看護学科を新設。
1999年：英語学科を英語コミュニケーション学科に改称。
2004年：専攻科地域看護学専攻を新設。
2009年: 最寄りの久我原駅のネーミングライツを購入。
2011年：看護学科が廃止。
2015年：全学科の募集を停止。
2016年：閉校。
2017年：廃止認可。

学科

英語コミュニケーション学科
看護学科（2011年廃止）

専攻科

地域看護学専攻

取得可能な資格

看護学科：看護師国家試験受験資格
専攻科：保健師国家試験受験資格、養護教諭二種免許状（申請による）
英語コミュニケーション学科：かつて中学校教諭二種免許状（英語）の課程があった。

附属機関

東京衛生アドベンチスト病院
神戸アドベンチスト病院
アドベンチストメディカルセンター（沖縄）

学生生活

学園祭：「三育祭」が毎年10月頃に開催されていた。
寮：男子寮「カレッジ・ホール」、女子寮「スミルナ寮」・「ミルテ寮」があった。

大学関係者組織

三育学院短期大学同窓会があった。

施設

本部棟、1号館、2号館、3号館、グレンジャー記念講堂、深沢記念図書館、学生食堂、テニスコート、グラウンドなど。

対外関係

放送大学、ワラワラ大学、アンドリューズ大学、ロマリンダ大学などと協定を結んでいた。

卒業後の進路

英語コミュニケーション学科：一般企業（銀行、証券会社、ホテル、自動車、百貨店など）への就職が多かった。
看護学科：病院などの医療機関への就職が多かった。

編入学・進学実績

英語コミュニケーション学科：筑波大学、宇都宮大学、青山学院大学、東京理科大学など。
看護学科：北海道医療大学、山形大学、聖路加看護大学など。

その他

大学の象徴として、キリスト教をイメージした十字架が描かれたカレッジマークがありました。最寄りの駅である久我原駅のネーミングライツを取得していた時期もありましたが、駅の利用者は少なかったようです。


三育学院短期大学は、地域社会に貢献する人材育成を目指し、多くの卒業生を輩出しました。閉校後も、その教育理念と歴史は、関係者や卒業生の中で語り継がれています。

もう一度検索