三菱電線工業

三菱電線工業株式会社について

三菱電線工業株式会社（みつびしでんせんこうぎょう）は、東京都千代田区に本社を構える電線メーカーです。三菱グループの一員で、特に電線やケーブル事業を中心に事業を展開しています。また、光ファイバーやLAN関連製品、無線関連商品、シール部品（Oリングなど）も手がけています。かつては日本の電線業界において主要な6社の1つとして名を馳せていましたが、現在では三菱マテリアルの完全子会社となっています。

沿革

三菱電線工業のルーツは1907年にさかのぼり、日本電線製造合資会社の設立がその始まりとなります。1917年には日本電線製造株式会社へと改組されました。その後、1931年に大日電線株式会社に名称変更し、1949年には東京証券取引所に上場を果たします。

1964年には大日電線と日本電線が合併し、新たに大日日本電線として再出発しました。1986年、三菱鉱業セメント（後の三菱マテリアル）が経営に参加し、現在の三菱電線工業株式会社に商号を改めました。そして1987年、旧川崎工場の跡地に川崎ルフロンを開業しました。

2002年には昭和電線電纜との電力用電線事業を統合し、エクシムを設立。その後2003年に川崎ルフロンの所有権を三菱地所に売却し、2005年にはフジクラと西日本電線との合弁によりフジクラ・ダイヤケーブルが設立されました。2006年には自動車用コネクタ製造会社である菱星電装の吸収合併を行い、さらに2007年には創業100周年を迎えました。

その後、2009年には国内の電装部品事業が再編され、複数の工場が閉鎖されました。2010年には三菱マテリアルの完全子会社となり、その結果上場も廃止されています。2012年に古河電気工業と古河ASへ自動車用電線事業を譲渡し、2016年には産業用電線の製造事業をフジクラ・ダイヤケーブルに統合しました。

2018年には品質に関する不正問題が発覚し、東京地検特捜部から法人として在宅起訴されるなど、厳しい状況に直面することにもなります。

主要製造拠点と関連会社

三菱電線工業は、主に尼崎事業所と箕島製作所で製造を行っています。以前は伊丹市にも製作所がありましたが、現在その跡地はイオンモール伊丹昆陽となっています。

関連会社には、三菱電線工業販売株式会社、菱星システム株式会社、菱星機工株式会社、ダイヤレックス、そしてフジクラ・ダイヤケーブルなどがあります。また、海外にもアメリカや中国に関連会社が設立されています。

まとめ

三菱電線工業は長い歴史を持つ企業であり、さまざまな電線製品を提供し続けています。今後も関連企業との協力を強化し、業界内での競争力を高めていくことが期待されます。

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