三角みづ紀

三角みづ紀について

三角みづ紀（みすみ みづき）は、1981年4月18日生まれの日本の詩人で、鹿児島県鹿児島市に生まれました。現在は北海道札幌市に在住しており、東京造形大学で視覚伝達を学びました。彼女の作品は、詩だけでなく映像や小説など多岐にわたり、その創造力と表現力で多くの読者を魅了しています。

略歴と受賞歴

三角は学生時代から才能を発揮しており、鹿児島市立城西中学校では毎日中学生新聞の「1クール大賞」を受賞するなどの実績があります。戦場カメラマンを目指していた彼女は、鹿児島県立武岡台高等学校を卒業後、映像の道に進みました。東京造形大学の卒業制作では、ZOKEI賞を受賞し、その名が広まりました。

2001年に全身性エリテマトーデスを発症し、奄美大島で療養中に12歳から続けていた詩作に再び取り組むことになります。その後2004年には現代詩手帖賞を受賞し、処女詩集『オウバアキル』を刊行しました。この詩集は第10回中原中也賞に輝き、彼女の名声を確固たるものとしました。

その後も傑作を次々と発表し、2006年には第18回歴程新鋭賞を受賞した詩集『カナシヤル』が話題を呼びます。2008年には『錯覚しなければ』、2009年には小説『骨、家へかえる』を発表し、多才な表現者としての地位を確立しました。

2013年の連詩集『悪母島の魔術師』では第51回藤村記念歴程賞を受賞し、2014年には『隣人のいない部屋』で第22回萩原朔太郎賞を最年少で受賞しています。また、南日本新聞で詩壇の選や、北海道新聞での「道内文学・詩」の担当などを通じて、詩の普及に努めています。

主な作品

三角みづ紀の作品には、詩集や小説、絵本、アルバムなど多岐にわたるジャンルがあります。主な詩集には、

• - 『オウバアキル』（2004年、思潮社）
• - 『カナシヤル』（2006年、思潮社）
• - 『錯覚しなければ』（2008年、思潮社）
• - 『隣人のいない部屋』（2013年、思潮社）
• - 『舵を弾く』（2015年、思潮社）
• - 『どこにでもあるケーキ』（2020年、ナナロク社）

などがあります。

小説としては『骨、家へかえる』（2009年、講談社Birth）があり、随筆も『とりとめなく庭が』（2017年、ナナロク社）という作品を刊行しています。映像作品としては『東京心中』（2006年、ZOKEI賞受賞）や『窓際の白い花が一刻もはやく枯れますように!』（2008年）などがあり、音楽アルバム『悪いことしたでしょうか』（2010年）もリリースしています。

これからの展望

三角みづ紀は、その独自の視点や表現方法でこれからも多くの作品を生み出し続けるでしょう。また、さまざまなジャンルに挑戦することで、さらに新しい表現を開拓していくことが期待されています。彼女の作品は, 読者に深い感動や考えさせる力を与え続けています。

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