三輪裕子

三輪裕子

三輪裕子（みわ ひろこ、1951年11月6日 - ）は、日本の著名な児童文学作家です。彼女の作品は、子供たちの成長、自然との触れ合い、家族や友情の温かさをテーマにしたものが多く、幅広い世代に読み継がれています。日本児童文学者協会の会員としても活動しています。

経歴

東京都で生まれた三輪裕子は、東京学芸大学教育学部を卒業後、2年間、練馬区立大泉学園小学校で教鞭を執りました。教員としての経験は、子供たちの心理や生活を深く理解する上で大きな影響を与え、その後の創作活動の基盤となりました。

1982年、「子どもたち山へ行く」で第23回講談社児童文学新人賞を受賞し、作家としての才能を開花させました。その後、この作品を改稿し、「ぼくらの夏は山小屋で」と改題して刊行。1987年には、野間児童文芸新人賞（受賞当時は野間児童文学推奨作品賞）を受賞しました。1989年には「パパさんの庭」で野間児童文芸賞を受賞、2010年には「優しい音」で新美南吉児童文学賞を受賞するなど、数々の賞を受賞しています。

作品の特徴と魅力

三輪裕子の作品は、子供たちの日常や冒険を丁寧に描き出し、読者に共感と感動を与えます。自然豊かな風景描写や、登場人物たちの心の機微を繊細に表現する筆致が特徴です。

絵本

『けやきの木の下で』（鈴木まもる絵、PHP研究所）

児童書

中学年向け
『自転車でいこう!』（風川恭子絵、あかね書房）
『ブルートレインでいこう!』（風川恭子絵、あかね書房）
『サイクリングキャンプにいこう!』（風川恭子絵、あかね書房）
『バアちゃんと、とびっきりの三日間』（山本祐司絵、あかね書房）
『岳ちゃんはロボットじゃない』（福田岩緒絵、佼成出版社）
『逆転! ドッジボール』（石山さやか絵、あかね書房）
『ぼくらは鉄道に乗って』（佐藤真紀子絵、小峰書店）
中・高学年向け
『ぼくらの夏は山小屋で』（ふりやかよこ絵、講談社）
『峠をこえたふたりの夏』（中村悦子絵、あかね書房）
『真夜中の誕生』（中村悦子絵、あかね書房）
『チイスケを救え!』（ゆーちみえこ絵、国土社）
高学年向け
『緑色の休み時間』（いせひでこ絵、講談社）
『パパさんの庭』（黒井健絵、講談社）
『雪山のひみつ基地』（ふりやかよこ絵、講談社）
『花の館に』（いせひでこ絵、講談社）
『森のホワイトクリスマス』（中村悦子絵、あかね書房）
『神さまの木』（浜田桂子絵、講談社）
『汽車にのって』（中釜浩一郎絵、講談社）
『地平線にむかって』（佐竹美保絵、小峰書店）
『最後の夏休み』（佐藤眞紀子絵、あかね書房）
『卒業旅行は北国へ』（伊藤秀男絵、ポプラ社）
『あの夏、ぼくらは秘密基地で』（水上みのり絵、あかね書房）
『ぼくらは、ふしぎの山探検隊』（水上みのり絵、あかね書房）
『鳥海山の空の上から』（佐藤真紀子絵、小峰書店）
『星空の約束』（森雅之絵、あかね書房）
高学年・中学生向け
『太古の森へ』（川村みづえ絵、小峰書店）
『きっとどこかの空の下で』（川村みづえ絵、小峰書店）
『優しい音』（せきねゆき絵、小峰書店）

受賞歴

1982年：第23回講談社児童文学新人賞（「子どもたち山へ行く」）
1987年：野間児童文芸新人賞（「ぼくらの夏は山小屋で」）
1989年：野間児童文芸賞（「パパさんの庭」）
2010年：新美南吉児童文学賞（「優しい音」）

外部リンク

紅蓮のポケット/三輪裕子のブログ

三輪裕子の作品は、子供たちの心に寄り添い、豊かな想像力と感動を与え続けています。今後も、彼女の作品が多くの読者に愛され、読み継がれていくことでしょう。

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