佐竹美保

佐竹美保：児童文学を彩る画家

佐竹美保氏は1957年、富山県に生まれました。1975年に富山県立高岡工芸高等学校デザイン科を卒業後、上京。雑誌『奇想天外』で挿絵画家としてデビューを果たします。

以来、長年にわたり数多くの児童書作品でその才能を発揮し続けています。SFやファンタジー作品を得意とし、独特の色彩感覚と繊細な描写で、読者の心を掴む魅力的なイラストを描き続けてきました。

代表的な作品と活動

彼女の作品は、単なる挿絵にとどまらず、作品の世界観を深く理解し、それを視覚的に表現することに長けています。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの『魔法使いハウルと火の悪魔』や角野栄子の『魔女の宅急便』（3巻以降）など、誰もが知る名作の表紙や挿絵を手掛けたことは、彼女の高い評価を示すものです。

特に、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品との関わりは深く、多くの作品で表紙や挿絵を担当しています。その幻想的な世界観を見事に表現したイラストは、作品の魅力をさらに高めています。

また、彼女の活動は児童文学にとどまらず多岐に渡り、川又千秋の『時間帝国』、武田邦人の『騎士ローラン　妖魔の森の冒険』、ジェラルディン・マコーリアンの『不思議を売る男』など、様々なジャンルの書籍でその才能を発揮しています。

多彩な作品リスト

以下に、佐竹美保氏が手がけた作品の一部をリストアップします。このリストは、彼女の幅広い活動と、多くの作家、出版社との協働を示しています。

表紙・挿絵作品一覧（抜粋）

時間帝国（川又千秋）
騎士ローラン　妖魔の森の冒険（武田邦人）
おしゃれおばけの小さなデート（上崎美恵子）
リトル・カントリー（チャールズ・デ・リント）
私が幽霊だった時（ダイアナ・ウィン・ジョーンズ）
不思議を売る男（ジェラルディン・マコーリアン）
アーサー王物語（ジェイムズ・ノウルズ）
サラシナ（芝田勝茂）
盗まれた記憶の博物館（ラルフ・イーザウ）
黒い兄弟（リザ・テツナー）
ジュリー 不思議な力を持つ少女（コーラ・テイラー）
絵本 千の風になって（新井満）
うしろの正面（小森香折）
絵の中からSOS（赤羽じゅんこ）
見えざるピラミッド（ラルフ・イーザウ）
6さいのきみへ（佐々木正美）
アーヤと魔女（ダイアナ・ウィン・ジョーンズ）
ぼろイスのボス（ダイアナ・ウィン・ジョーンズ）
四人のおばあちゃん（ダイアナ・ウィン・ジョーンズ）
ヨーレのクマー（宮部みゆき）
王様に恋した魔女（柏葉幸子）
賢女ひきいる魔法の旅は（ダイアナ・ウィン・ジョーンズ）
ビーおばさんとおでかけ（ダイアナ・ウィン・ジョーンズ）
こわいオオカミのはなしをしよう（ウィリアム・マクリーリー）

シリーズ作品（抜粋）

ランドルフィ物語 全7巻（清水義範）
魔法少女マリリン 全4巻（村山早紀）
メニム一家の物語 全5巻（シルヴィア・ウォー）
魔法使いハウルと火の悪魔（ダイアナ・ウィン・ジョーンズ）
シェーラひめのぼうけん 全10巻（村山早紀）
封神演義 全3巻（渡辺仙州編訳）
魔女の宅急便（角野栄子、3巻～6巻、特別編2巻）
多くのシリーズ作品に携わっています。（詳細は省略）

音楽アルバム

TeddyLoidのアルバム『BLACK MOON RISING』と『Re:MOMOIRO CLOVER Z』のブックレットやジャケットイラストも担当しています。

まとめ

佐竹美保氏の作品は、その繊細なタッチと独特の世界観で、多くの読者から愛され続けています。これからも、彼女の描く世界が多くの人の心を魅了し続けることでしょう。 彼女の活動は、児童文学の世界に大きな貢献を果たしており、これからもその活躍が期待されます。

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