三遊亭好楽

三遊亭 好楽について

三遊亭好楽（さんゆうてい こうらく、本名：信夫）は、1946年に東京の豊島区で生まれた日本の落語家です。元々は林家九蔵という名前で知られていました。彼の出囃子は『ずぼらん』で、五代目三遊亭圓楽や六代目円楽と共通する『元禄花見踊』もあります。2020年からは五代目円楽一門会の顧問を務めており、また、日本テレビの番組『笑点』では大喜利メンバーとしても親しまれています。

幼少期と弟子入りの経緯

東池袋で8人兄弟の6番目として育った好楽。父親が警察官であり、幼少期に急死した後は母親が彼を育てました。母は落語を聴くことが好きで、その影響で好楽も落語に親しみを持つようになります。京華商業高等学校では池袋演芸場によく足を運び、そこで芸への興味を深めました。

1966年、高校卒業と同時に八代目林家正蔵（後の彦六）に弟子入りを希望しますが、初めは年齢的に断れてしまいます。4回目の挑戦でやっと名前を知ってもらい、名付け親である正蔵から入門を許可され「のぶお」と名乗ります。1年後には九蔵の名を賜り、1971年には二つ目に昇進しました。

漫才と真打昇進

1979年、日本テレビの『笑点』の大喜利メンバーに加わり、1981年には真打に昇進しました。このころ、師匠の彦六が亡くなるなどの出来事があり、彼は大きな影響を受けました。1983年には五代目三遊亭圓楽の門下へ移籍し、再び「三遊亭好楽」と名前を改めました。その後、古典落語の修業に没頭し、一時『笑点』を降板しますが、1988年に復帰しました。

活動と影響力

好楽は2010年には初の落語集CD『三遊亭好楽 落語集 好日楽語』をリリース。以降も多くの著作や寄席を開催し、若手の育成にも力を入れています。2016年には50周年を祝うイベントを開催し、2022年には文化庁長官表彰を受けるなど、社会的にも評価されています。

家庭と影響

家庭面では、妻のとみ子が2020年に他界するまで支え合いの生活を送りました。息子は落語家の三遊亭王楽であり、彼との親子関係は特に注目されています。好楽の高座名は、彦六や圓楽との記憶を大切にしながら、日々舞台に立つ姿勢を示しています。

近年の活動

2023年には77歳の誕生日を迎え、大喜利のメンバーとしても活動を続けています。自宅の1階には寄席「池之端しのぶ亭」を運営しており、地元の人々からも親しまれています。

好楽の独自のスタイルは、ユーモアセンスに富んでおり、落語の技術だけでなく、彼自身の人間性の魅力が観客に愛される理由です。これからも、彼の活動から目が離せません。

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