三野輪有紀

三野輪 有紀（みのわ ゆき）

概要

1970年、東京都に生まれた三野輪有紀は、かつて女優・声優として日本のエンターテインメント界で活動しました。スターダストプロモーションに所属し、主に1980年代後半から1990年代前半にかけて、テレビドラマ、映画、バラエティ番組、アニメーションなど、幅広い分野でその才能を発揮しました。

主な活動分野

テレビドラマ

1988年頃より、テレビドラマの出演を通して俳優としてのキャリアを本格的にスタートさせました。フジテレビ系列のドラマシリーズ「おふくろシリーズ」や、同局の「花のあすか組!」第13話『時をかけるアスカ』に出演。1990年には、日本テレビ系列で放送された「いけない女子高物語」の第五回『バレンタイン革命』で主演を務め、その演技力を示しました。

その後も多くの作品に参加しており、主な出演作としては、関西テレビ制作の「見えない窓」、人気シリーズ「世にも奇妙な物語」（1991年版の『廃校七番目の不思議』および、同年の特別編『ボールペン』）、NHKの連続テレビ小説「君の名は」（複数の回に出演）、TBS系列の「パパとなっちゃん」第6話、「霊感商法株式会社」の一編『ラスト・コンサート』、「オンナって不思議」より『結婚への道』、テレビ東京系列の「映画みたいな恋したい」で取り上げられた『レ・ミゼラブル』（11月30日放送回）、TBS系列の「東京エレベーターガール」、フジテレビ系列の「大人は判ってくれない」第4回『神様の前でついた嘘』、中京テレビの「僕の歌は君の歌」などがあります。また、国民的ドラマシリーズであるフジテレビ開局35周年記念番組「北の国から'92巣立ち」にも出演しており、当時のテレビ界における幅広いジャンルで活躍していたことがうかがえます。

テレビその他

テレビドラマ以外にも、バラエティ番組などでその姿を見せました。1988年にテレビ東京で放送された情報番組「少女雑貨専門TV エクボ堂」ではレポーターとして出演し、親しみやすい一面を見せました。また、1988年から1989年にかけてテレビ朝日系列で放送されていたバラエティ番組「パオパオチャンネル」の木曜日コーナー『大竹ラボ』にはレギュラーとして出演しており、多角的なメディアでの露出がありました。

映画

映画の世界でも活動を展開しました。1990年公開の作品では、アルゴプロジェクト配給の「櫻の園」に出演し、大町真由美役（トロフィーモフ）として主要なキャストの一人を演じ、観客に強い印象を残しました。同年には、及川中監督が手掛けたパイオニアLDCの劇場映画製作第1弾作品「オクトパスアーミー シブヤで会いたい」や、東北新社製作・発売のビデオ作品「巨乳ハンター2 アドベンチャー・サマー」にも出演しています。

声優

俳優業と並行して、声優としても活動しました。1991年に公開され、スタジオジブリが高畑勲監督・脚本で制作した名作アニメーション映画「おもひでぽろぽろ」では、登場人物の一人であるヤエ子役を担当し、その声の演技を披露しました。また、同年公開されたアニメ映画「リカちゃん ふしぎな魔法のリング」では、ルナール役を務めています。これらのアニメ作品への参加は、彼女の表現活動の幅広さを示しています。

まとめ

三野輪有紀は、1980年代後半から1990年代前半にかけての短期間に、テレビドラマでの主演経験や、国民的作品への出演、バラエティ番組でのレギュラー、そしてスタジオジブリ作品を含むアニメーション映画での声優としての参加など、多岐にわたるメディアで活躍した元女優・声優です。その活動は、当時の日本のエンターテインメントシーンにおいて確かな足跡を残しました。

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