三陸町営バス

三陸町営バス

三陸町営バスは、かつて岩手県気仙郡三陸町で運行されていた廃止代替バスです。このバスは、三陸町が周辺自治体と合併する以前に廃止されており、その歴史は町の交通事情を語る上で重要な一部となっています。

概要

三陸町営バスは、岩手県交通が町内路線を廃止したことを受けて、その代替として運行が開始されました。運賃は区間制で設定され、通勤・通学定期券（1ヶ月用、3ヶ月用）や回数券も利用可能でした。運行形態は、自家用自動車（白ナンバー車）による有償運送、いわゆる80条バスとして実施されていました。運転業務は町内の民間運輸会社に委託されていたという特徴があります。

沿革

三陸町営バスの歴史は、岩手県交通の路線廃止と深く関わっています。

1982年5月：岩手県交通の砂子浜線が廃止。
1983年3月：岩手県交通の千歳線が廃止。
1983年5月26日：これらの路線廃止を受け、町営バスとして千歳線（役場 - 千歳間14.6km）と砂子浜線（役場 - 砂子浜間12.1km）の運行が開始。
2001年4月1日：全路線が廃止。

路線

三陸町営バスには、以下の3つの路線が存在していました。

1. 千歳線: 役場前 - 三陸駅前 - 所通 - 炭あ沢 - 横石 - 大野 - 上中井 - 中井 - 農協支所 - 吉浜駅 - 吉浜小前 - 根白 - 向野 - 千歳
2. 砂子浜線: 役場前 - 三陸駅前 - 泊 - 上甫嶺 - 甫嶺駅 - 鬼沢 - 小石浜 - 砂子浜
3. 三陸駅前 - おゆっこ

車両

運行開始時には、29人乗りのバス2台が導入されました。1999年当時の運行ダイヤを確認すると、同時刻に千歳方面と砂子浜方面への便が存在しているため、少なくとも2台の車両が使用されていたことがわかります。これらの車両は、地域住民の足として重要な役割を担っていました。

三陸町営バスは、地域住民の生活を支える重要な交通手段でしたが、2001年に全路線が廃止され、その役割を終えました。

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