甫嶺駅

甫嶺駅について

甫嶺駅（ほれいえき）は、岩手県大船渡市三陸町越喜来字甫嶺に位置する、三陸鉄道リアス線の駅です。この駅は、単式ホーム1面1線の地上駅で、無人駅として運営されていますが、待合室とトイレが設置されています。

駅の愛称

甫嶺駅には「金のしずく」という愛称があります。これは、駅の西側に位置する今出山が、かつて金山であったことに由来しています。この愛称は、地域の歴史を反映したものであり、駅の親しみやすさを増す要素となっています。

ロケ地としての利用

この駅は、フジテレビ系列の月9ドラマ『監察医 朝顔』のロケ地としても使用されました。ドラマ内では「仙ノ浦駅」として登場し、その風景は多くの視聴者の記憶に残っています。

歴史

甫嶺駅は、その歴史の中でいくつかの重要な出来事を経験しています。

1973年（昭和48年）7月1日: 日本国有鉄道盛線の駅として開業しました。開業当初から無人駅として運営されていました。
1984年（昭和59年）4月1日: 三陸鉄道に転換し、南リアス線所属となりました。
1994年（平成6年）2月22日: 釜石方面へ向かう2両編成の列車が、駅進入直前に突風にあおられ脱線転覆するという事故が発生しました。この事故は、自然の力が鉄道運行に影響を与えることを示す事例となりました。
2011年（平成23年）3月11日: 東日本大震災により南リアス線全線が不通となり、駅は休業を余儀なくされました。特に、駅から盛方面へ向かうレールや盛り土が津波の被害を受けました。この震災は、駅の存続を危うくするほどの大きな影響を与えました。
2013年（平成25年）4月3日: 南リアス線盛駅 - 吉浜駅間の復旧により、駅の営業が再開されました。これは、地域住民にとって鉄道が再び利用可能になったことを意味し、復興への一歩となりました。

駅の構造

甫嶺駅は、単式ホーム1面1線の地上駅です。無人駅ですが、利用者のために待合室とトイレが設置されています。駅舎は簡素な造りであり、地域の風景に溶け込むようなデザインとなっています。

利用状況

大船渡市統計書によると、2021年度（令和3年度）の1日平均乗車人員は7人です。利用状況は年々変動しており、地域住民の生活に密着した駅として機能しています。

駅周辺

駅周辺には、鬼沢漁港があり、漁業が盛んな地域であることがわかります。また、県道9号大船渡綾里三陸線が近くを通っており、交通の便も比較的良いです。

隣の駅

三陸鉄道リアス線における甫嶺駅の隣の駅は以下の通りです。

恋し浜駅
三陸駅

脚注

駅に関する情報は、三陸鉄道の公式サイトや大船渡市統計書などの資料に基づいています。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

* 三陸鉄道の公式サイトへのリンクをここに記述'>甫嶺駅：三陸鉄道

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