上内町

上内町の概要

上内町（かみうちまち）は、秋田県横手市にある町丁で、郵便番号は013-0014です。2020年10月1日のデータによると、人口は244人、世帯数は103世帯です。上内町は丁目の設定がなく、単独での町名として存在しており、全区域で住居表示が施行されています。この地域は、旧横手市野御扶持町、御免町、沼田町、山ノ手新町の一部、羽黒新町の一部、羽黒上丁、上根岸町の一部、そして前郷の一部に該当しています。

地理的特徴

上内町は横手地域の中心に位置し、周囲には複数の町と接しています。東側には睦成村や前郷、南東には清川町、南には旭川、北には羽黒町があります。また、地域内には住宅街が広がる一方で、愛宕山や横手川も存在し、自然の景観も楽しむことができます。特に、横手川は町の西を流れており、その近くには横手環状線（秋田県道272号御所野安田線）が通っています。

上内町は歴史的にも興味深く、江戸時代には武家の居住地であり、当時の街並みを今に伝える袋小路や丁字路が見られます。さらに、羽黒町など周辺地域と合わせて横手柿の生産地でもあります。全域が都市計画区域に含まれており、用途地域としては、県道沿いが第一種住居地域に指定されています。その他の地域は第一種低層住居専用地域となっており、地域計画や景観計画においても重点地区に設定されています。

歴史と変遷

上内町の歴史は、横手川右岸に位置する横手城の城下町として栄えたことに始まります。現在の上内町は、江戸時代から武士が住んでいた「内町」の南部を指し、横手川の左岸に位置しています。上内町という名称自体は、この内町の南半分を指しているため、かつては羽黒町などもこの地域に含まれていました。

寛文9年（1669年）の地図副本には、漆原町小路や羽黒御足軽町小路など、当時の町名が記されています。これらの町名は、現在の上内町を形成する要素となっています。1962年5月10日以降、住居表示に関する法律が施行されたことで、上内町は1965年4月1日に正式に設立され、今日の町名が誕生しました。

人口と世帯数

2020年10月の国勢調査によると、上内町の世帯数は103世帯、人口は244人です。この地域の人口推移は、1995年の調査にさかのぼり、年代ごとに変化を続けています。世帯数や人口の推移も重要な地域の特徴を示しており、これからの地域発展の動向を考える上で注目されるポイントです。

教育

市立の小学校や中学校に通う際の学区は、地域ごとに異なりますが、上内町周辺の学区については詳しい情報が市の公式サイトなどで確認できます。

交通アクセス

上内町内には鉄道の駅はありませんが、最寄りの駅は奥羽本線および北上線の横手駅です。道路については、主要な交通路として秋田県道272号御所野安田線が利用されており、交通の利便性も確保されています。

文化財と施設

上内町には歴史的な文化財として桃雲寺があります。この寺は浄土宗に属し、阿弥陀如来を本尊としていることで知られています。1559年に設立されたこの寺は、隠れキリシタンの神像を有し、地域の歴史を物語る重要なスポットとなっています。今後地域の魅力を高めていくためにも、これらの文化財や施設の役割は非常に重要です。

もう一度検索