上四方固

上四方固：柔道の主要な抑込技

上四方固は、柔道の固技における主要な抑込技の一つです。仰向けになった相手を頭側から抑え込む体勢で、相手を完全に制御できる強力な技として知られています。国際[[柔道連盟]]（IJF）でも正式名称として認められており、IJF略号はKSHです。正上四方固、本上四方固、腰四方固など、いくつかの別名も存在します。

技の要領

上四方固の基本的な手順は、まず相手を仰向けに寝かせます。次に、相手の頭上側から跨がり、相手の両肩または両腕の外側から抱きつくように両腕でしっかりと相手の体を制します。この際、相手の両横帯、または両襟を掴んで腋を締め付けることで、より強力な抑え込みが可能になります。

相手の体勢や掴む位置によって、技のバリエーションが生じます。例えば、袈裟状に相手を抑え込んでいる場合は後[[袈裟固]]と呼ばれ、相手の両帯または両襟を掴んでいない場合は崩上四方固に分類されます。基本形は、相手の両横帯を掴んで抑え込む体勢であり、これは腰四方固とも呼ばれています。

上四方固の変化技

上四方固には、様々な変化技が存在します。特に、相手の両襟を掴んで抑え込む上四方固は、その有効性から多くの柔道家によって実践されています。講道館では、1993年のビデオ『講道館柔道　固技　分類と名称』の中で、この両襟を掴む体勢も上四方固として正式に扱っていることが明記されています。これらの変化技は、相手の動きや状況に応じて使い分けることで、より高い抑え込み効果を得ることが可能になります。

上四方固の学習資源

上四方固を学ぶための様々なリソースが存在します。講道館公式チャンネルのYouTube動画では、上四方固の基本的な掛け方や、その逃れ方を解説した動画が公開されています。これらの動画は、視覚的に技を理解する上で非常に役立ちます。また、柔道専門サイトなどでは、上四方固に関する詳細な解説記事や動画を見つけることができます。これらの学習資源を効果的に活用することで、上四方固の技術を習得し、実践で活かすことができます。

まとめ

上四方固は、柔道において重要な抑込技であり、その高い抑え込み効果から、多くの柔道家によって実践されています。基本形に加え、様々な変化技が存在し、相手の状況に応じて適切な技を選択する技術が求められます。関連動画や解説記事などを活用することで、上四方固の技術を習得し、柔道の技術向上に役立ててください。

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