崩上四方固

崩上四方固（くずれかみしほうがため）

崩上四方固は、柔道における固技の一つで、特に抑込技として知られています。この技は「ノースサウス・ポジション」に属し、正式には講道館や国際[[柔道連盟]]（IJF）においても認知されています。IJF略号はKKSです。柔道の技術の中で効果的に相手を制圧するために使われます。

技の概要

この技は、自分の片方の腕を相手の腋の下から掴む形から始まります。もう片方の腕は、相手の肩や腕を制するために使用され、様々なパターンで相手を抑え込みます。実際にこの技を利用する柔道家の中には、総合格闘家のジェフ・モンソンがいて、彼は崩上四方固からのノースサウスチョークを得意としています。

崩上四方固はその名の通り、相手の頭上から抑え込む形が一般的ですが、袈裟に抑え込む場合は「後[[袈裟固]]」となります。相手の両腕を外側から制約する形で使用すると「上四方固」と呼ばれます。さらに、1926年に発表された書籍『新式柔道』には、後[[袈裟固]]が崩上四方固に分類されている一方、講道館やIJFでは明確に分類が異なります。

技の変化

三角固

三角固は、横三角絞、縦三角絞、後三角絞を使用しながら行う崩上四方固の一種です。特に、横三角絞から脚の組み方を変更して縦三角絞に進むこともありますが、縦三角絞は絞めが極まりにくいため、相手を抑え込んで一本を取りやすい状況を作ることが多いでしょう。なお、国際[[柔道連盟]]では、腕挫三角固も正式に三角固と呼ばれているため、注意が必要です。

横三角固

横三角固は、横三角絞を利用しながら抑え込む技ですが、互いの体が前面で接触している必要があります。これにより、抑え込む者の臀部が床から持ち上がらないことが要求されます。

上三角固

上三角固は、縦三角絞を用いながらの抑え込みです。

試合での実例

2018年のグランプリ・ザグレブでは、女子48 kg級の試合でダリア・ビロディドが相手を抑え、横四方固として評価されましたが、実際には崩上四方固の上三角固が使用されていました。

その他の技

• - 腕挫崩上四方固：相手の片腕を自身の腕で絡めて行う技です。これにより、相手を抑え込みながら、さらなる関節技へと移行できます。
• - 裏四方固：受け側の両腋の下から取の両腕を通して抑え込む技で、取は受の上腕を支えながら抑え込みます。
• - バックワーズ・マウンティッド・ポジション：これは、相手の頭部や胸を自分の臀部で圧迫する形での崩上四方固です。手で相手の下穿きを掴むことも可能です。

総括

崩上四方固は、柔道において多様な変化と技術を持つ非常に重要な抑込技の一つです。そのため、正しい技術の理解と習熟が柔道の実践にも大きく寄与します。技の使い方を正しく学ぶことで、さらなる高みを目指すことができるでしょう。

もう一度検索